関門の近代―二つの港から見た一〇〇年

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863291478
  • NDC分類 683.921
  • Cコード C0021

出版社内容情報

軍港・国際貿易港として発展してきた門司と下関。二つの港=関門港が明治日本の近代化にいかに重要な役割を果たしたのかを描いた一…軍港・国際貿易港として発展してきた門司と下関、二つの港は近代化をどのように見てきたのか。

関門鉄道トンネル(世界初)、関門国道トンネル(車道と人道)、関門大橋、新関門トンネル(新幹線)、関門連絡船という6つの連絡路をもつ門司と下関。この二つの港=関門港が明治日本の近代化にいかに重要な役割を果たしたのかを描いた一冊。明治22年の門司港築港に始まる黎明期から昭和戦後の高度経済成長期までを中心に、人と物資の一大交流拠点・国際貿易港として発展していくようすを現地調査と聞き書き、文献の分析をもとに克明に紹介していく。近代化遺産の宝庫でもある関門エリアをより深く知るための書。

【目次より】



?. 日本近代と築港

  長州閥と玄洋社の密約/米穀取引の文化/大阪商船・日本郵船・三井物産



?. 国際貿易港への飛躍

  八幡製鐵所の意味/鈴木商店の大里製糖会社/関門海峡と大連航路/関釜連絡船とグリーンモール



?. 海峡の帝国

  バナナの叩き売りと『五足の靴』/海賊の出光商会/米騒動とシベリア出兵



?. 海底トンネル時代

  海底鉄道トンネル構想/出光商会と植民地/昭和戦前の関門大橋プラン



?. 朝鮮戦争と門司港

  出光佐三の原爆批判/占領下の港と米軍兵士の犯罪/門司港に移った英国領事館



?関門港(下関港・門司港)をめぐる歴史年表

堀 雅昭[ホリ マサアキ]
1962年、山口県宇部市生まれ。著書に、『戦争歌が映す近代』『ハワイに渡った海賊たち』『井上馨〈開明的ナショナリズム〉』『靖国誕生〈幕末動乱から生まれた招魂社〉』『鮎川義介〈日産コンツェルンを作った男〉』他。

内容説明

軍港・国際貿易港として発展してきた門司と下関、二つの港は近代化をどのように見てきたのか。明治20年代の黎明期から昭和戦後の高度経済成長期までを中心に港が果たした役割を克明に描く。

目次

1 日本近代と築港(長州閥と玄洋社の密約(明治二二年~同三〇年)
遊廓と初代の門司駅舎(明治二四年) ほか)
2 国際貿易港への飛躍(関門県の発想(明治二九年二月)
日本郵船と海外航路(明治三〇年) ほか)
3 海峡の帝国(バナナの叩き売りと『五足の靴』(明治四〇年頃)
林芙美子と関門架橋会社計画(明治四四年八月) ほか)
4 海底トンネル時代(海底鉄道トンネル構想(大正八年七月)
タイ米の輸入(大正一三年一二月) ほか)
5 朝鮮戦争と門司港(出光佐三の原爆批判(昭和二〇年八月)
占領下の港と米軍兵士の犯罪(昭和二六年) ほか)

著者等紹介

堀雅昭[ホリマサアキ]
1962年、山口県宇部市生まれ。山口大学理学部卒業。放送大学非常勤講師歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

night runner

0
下関に帰って来て、シーモールで購入。 時の総理大臣の伊藤博文も、井上馨も自分の地元で、かつ、実績のある下関港よりも未開発の門司港に経済的に力をいれた。玄洋社の意見を聞き入れて。結果、門司港の方が短期間で発展したという歴史。 それはバランス感覚というより、地元に対する、複雑な感情があったのだろうなぁと。明治維新以降、偉くなった人達は東京に居を移し、地元には疎遠。 それでも、この本は、むかしの赤間が関、馬関の活気、海の町の開放感が伝わってきて読んでてで爽快だった。 こんな本が大事なんだと思う。2018/05/01

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