出版社内容情報
第二次世界大戦から70年、世界は新たな時代局面を迎えている。戦後をふりかえり、何が起こっているのか、わたしたちに何ができる…不毛な「歴史戦」を超えて。戦争は「歴史解釈」の相違によって起こる。
第二次世界大戦から70年を過ぎ、世界は新たな時代局面を迎えている。まるで戦後のことなど忘れてしまったかのように。いま、あらためて戦後からの歴史をふりかえり、世界で、日本で何が起こっているのか、わたしたちに何ができるかを問う。
?生きている歴史・?ぐ記憶
第二次大戦後の国際相互理解の歴史/和解からの退却/「七〇年談話」をめぐって/人文社会科学の危機/自分自身で決定する能力/未来のヴィジョン
?あらゆる境界線を越えよう
〈テッサ・モーリス=スズキ×姜尚中〉
三つの問題系列/市場経済と人文社会科学の危機/「歴史する」を実践する/批判的想像力が働かない/歴史問題と和解への道/数字より経験の内実こそ/国際関係の変化と拡大する中国/グローバル化が問題を生み出す/九州からユーラシアへ
テッサ・モーリス=スズキ[テッサ モーリス スズキ]
1951年英国サリー州ケーターハム生まれ。オーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院教授。日本思想史・社会史。主な著書に『日本の経済思想 江戸期から現代まで』(岩波書店)『辺境から眺める アイヌが経験する近代』(みすず書房)『批判的想像力のために―グローバル時代の日本』(平凡社ライブラリー)『過去は死なない メディア・記憶・歴史』(岩波現代文庫)『日本を再発明する 時間、空間、ネーション』(以文社)など。
姜 尚中[カン サンジュン]
1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史。主な著書に『マックス・ウェーバーと近代』『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』(以上岩波現代文庫)『ナショナリズム』(岩波書店)『東北アジア共同の家をめざして』(平凡社)『増補版 日朝関係の克服』『姜尚中の政治学入門』『漱石のことば』(以上集英社新書)『在日』(集英社文庫)『愛国の作法』(朝日新書)など。
内容説明
国境を越えること。学問の世界と日常生活との境界を越えること。戦争は「歴史解釈」の相違によって起こる場合が多いのです。学問の領域という境界線を越え、日常性の中に生きた歴史の重要性を再確認しなければならない。
目次
生きている歴史・繋ぐ記憶(テッサ・モーリス=スズキ)(はじめに;第二次大戦後の国際相互理解の歴史;和解からの退却;「七〇年談話」をめぐって;人文社会科学の危機;自分自身で決定する能力;未来のヴィジョン)
対談/あらゆる境界線を越えよう(テッサ・モーリス=スズキ×姜尚中)(三つの問題系列;市場経済と人文社会科学の危機;「歴史する」を実践する;批判的想像力が働かない;歴史問題と和解への道;数字より経験の内実こそ;国際関係の変化と拡大する中国;グローバル化が問題を生み出す;九州からユーラシアへ)
著者等紹介
モーリス=スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ] [Morris‐Suzuki,Tessa]
1951年英国サリー州ケーターハム生まれ。オーストラリア国立大学太平洋アジア研究学院教授。日本思想史・社会史
姜尚中[カンサンジュン]
1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は政治学、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。