感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーユーテイン
4
連歌について、私にも理解できる言葉で書かれていそうだと感じ、読んだ。この本を読んで、和歌と俳諧の橋渡しとして確かに連歌があるということがわかった。連歌には数々の制約がある。季節、部立(題材)、句数、定座(月と花を詠むべき場所)、句の雰囲気、座での振る舞い、等々。連歌の様々な制約によって、より重要な制約が炙り出されて共有され、美意識が洗練され、俳諧の誕生に繋がったのだ。最初の式目(連歌の制約)を作った二条良基はどういう人物だったのか、興味がわいた。連歌を一句ずつ解説できたら楽しいだろうと思った。2021/03/30
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