内容説明
キリスト教はいつキリスト教になったのか。初代教会はイエスやパウロの伝承から何を受け継ぎ、何を棄てたのか。1ペトロ書は最初期のキリスト教を知る上できわめて重要な文書である。1ペトロ書に目を向けることによって、キリスト教の始原の輪郭がより明確になる。巻末に「ペトロの手紙一」(私訳)を全文掲載。本邦初の本格的註解書!本註解は国内外の同書簡の研究、註解書を踏まえつつ、ギリシア語原文から綿密に釈義。テキストの影響史=解釈史までも射程を広げて考究している。本書によって初期キリスト教の成立背景、その諸問題を新たな角度から考察できる―。
著者等紹介
吉田新[ヨシダシン]
1978年、静岡県生まれ。2005年立教大学大学院博士前期課程修了。2010年ハイデルベルク大学にて神学博士号(Dr.theol.)取得。現在、東北学院大学文学部総合人文学科教授、同大学キリスト教文化研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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