内容説明
動的平衡は、古くて新しい世界観であり、機械論的・因果律的な世界観に対するアンチテーゼ、あるいはアンチドート(解毒剤)としてある。この考えに共鳴してくれた人たちとともに、世界の過去・現在・未来を動的平衡の視点から論じ合った記録。
目次
第1章 見えないものに、動的平衡は宿る(記憶とは、死に対する部分的な勝利なのです;複数の「私」を生きる―分人主義とは?;「知的生命体」が宇宙にいるのは必然か;無常の世では「揺らぐ」ことが強さである)
第2章 目に映るものは、動的平衡と寄り添う(未来の知は「昨日までの世界」に隠されている;建築にも新陳代謝する「細胞」が必要だ;「ケルトの渦巻き」は、うごめく生命そのもの;「美しい」と感じるのは、生物にとって必要だから)
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞および新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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