内容説明
原油価格をめぐる摩擦をきっかけに隣国クウェートへ侵攻した中東の雄イラクに対し、アメリカを中心とする多国籍軍(兵力約50万)は、イラク・サウジアラビア国境沿いに進駐する。緊迫の度合いが深まるなかの1991年1月17日、多国籍軍は「砂漠の嵐」作戦を発動、ここに湾岸戦争が勃発した。本書は、ペルシア湾岸の砂漠を舞台に史上空前のスケールで繰り広げられた大戦車戦の全貌を、多国籍軍の公刊資料、中央軍総司令官ノーマン・シュワルツコフら関係者が著した膨大な数の文献を紐解くことで明らかにする。両軍合わせて7000両の戦車が激突する死闘を制するのは、“無敵戦車”M1A1を擁する多国籍軍か、“バビロンの獅子”T72を放つイラク軍か。知られざる湾岸戦争の陸戦にスポットをあてた異色の戦史。
目次
フセイン親衛隊のクウェート征服
無敵戦車M1A1の“極秘”技術開発
史上最強の戦争マシーン第7機甲軍団
シュワルツコフの秘密作戦会議
一月一七日「砂漠の嵐」作戦発動
フセインのサウジ侵攻作戦「ハフジの戦い」
第7軍団の西方大機動と陽動作戦
「大空爆」イラク戦車軍団の殱滅に失敗
地上戦突入!海兵隊サダムラインを突破
第7軍団侵攻「敵を塹壕に埋めて前進せよ」
第18空挺軍団の「西方の壁」作戦
「起床ラッパの戦い」&砂漠のネズミ
著者等紹介
河津幸英[カワズユキヒデ]
1958年静岡県生まれ。軍事評論家。立命館大学卒。日本唯一の軍事専門誌、月刊『軍事研究』編集部(株式会社ジャパン・ミリター・レビュー社)に勤務。現在、編集長。湾岸戦争等の現代戦争史、米軍、自衛隊をテーマに執筆活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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