内容説明
今日に至るまで人類はコンコルドに続くSSTを実用化することができないままでいる。そしてあのUS/SST計画が話題をにぎわせた当時のように、いま次世代SSTを真剣に開発しようとしている政府も企業も見当たらない。もう民間航空輸送にSSTは必要無いのだろうか。あの世界を熱く騒がせたSST開発競争時代が遠く過ぎ去ったいま、当時のことをゆっくり考え直してみると、あのコンコルドに先導された1960年代の熱に浮かされたようなSST開発競争がもたらしたものは何だったのだろうか。そして残された教訓とは…。
目次
第1章 コンコルド出現前夜
第2章 欧州のプライドをかけたSST「コンコルド」
第3章 ソ連製SST、Tu‐144とコンコルド就航
第4章 ジャンボジェットかSSTか 出遅れたアメリカ
第5章 パンナムとTWAが後押ししたUS/SST
第6章 ボーイング2707への一本化と航空大国の挫折
第7章 コンコルドの終焉と次世代SSTの可能性
著者等紹介
帆足孝治[ホアシコウジ]
1938年7月9日東京都生まれ。1959年早稲田大学高等学院から早稲田大学入学、在学中に飛行機研究会を主宰。1966年、同大学院商学研究科修了。同年4月航空新聞社入社、週刊WING編集長、国際部長を経て1980年退社。同年イカロス出版設立に参加、代表取締役社長に就任、1998年から取締役相談役。航空ジャーナリスト協会副会長。航空ジャーナリスト活動は40年を越え、世界的に高い評価を得ている。また、航空機写真・書籍の収集でも著名である
遠藤欽作[エンドウキンサク]
1932年10月13日岩手県生まれ。早稲田大学文学部仏文科を卒業後、1957年に航空新聞社入社、週刊WING編集長、同社専務取締役。航空新聞社では、新しい航空業界紙のビジネスモデルを構築、さらに空のスポーツ雑誌の分野を開拓するなど、企画面で大きな足跡を残した。以降、航空コンサルタントとして活躍。特にビジネス機の普及には力を注ぎ、組織の礎を築いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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S.ISO
どんまいシリル