出版社内容情報
世界中に生息するネコは6億から10億匹と言われるが、本書はこのネコたちと、我々人間とのより良い共生のし方を探った書である。ネコとイヌは似ているようで異なる。イヌはその祖先であるオオカミと遺伝学的に大きく異なるが、ネコとその野生の祖先であるヤマネコは遺伝子がほんのわずかしか違わない。つまり、ネコは野生動物の性質を保持しながら、人間の社会に溶け込んでいるのだ。このネコたちの性質をよく理解してやることで、ネコにも人間にもストレスのない共生関係を作り上げることができる。具体的には、ネコが人間社会に浸透してきた歴史を振り返り、たんに「ネズミを退治するための家畜」だけではないネコの性質を理解してやることが重要だ。最近の研究によると、人間がネコに注意を払えば払うほど、ネコは飼い主と過ごす時間を楽しむようになることが分かってきた。さらに多くの研究で、人間はネコと一緒に暮らすことで不安、抑うつ、社会的孤立、さらには内向性が軽減されることが分かってきたという。
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