出版社内容情報
古代世界に登場する著名な英雄、君主、哲学者、思想家、芸術家などを取り上げて、人物を中心に歴史を見直そうとする書。古代の偉人らがどのような環境で生まれ育ち、どのような人物に感化されて成長し、やがて次の世代の人々にどのような思想や哲学を残して死んでいったのかを探る。
第1章 古代の中東では、史上初めて帝国をつくったアッカドのサルゴン王、人類最初の成文法を制定したハンムラビなどが、第2章 エジプトの勃興ではハトシェプストやトトメス3世、ツタンカーメン、ラムセス2世ら主要な支配者たちが登場する。
第3章 古代のアジアでは、中国から儒教の始祖孔子、秦の始皇帝、前漢の皇帝劉邦と武帝、インドからマウリア朝のチャンドラグプタとアショーカ王などが取り上げられている。第4章の地中海の征服は、古代アテナイの政治家ペリクレス、哲学者ソクラテス、マケドニアのアレクサンドロス大王、ローマ帝国のカエサル、アウグストゥス、トラヤヌス、コンスタンティヌス1世、さらにカルタゴの名将ハンニバルらの生涯を追う。
各人物について4から6ページほどの誌面を割いて、その生涯と後世への影響が語られている。さまざまな遺構の写真や壁画、彫刻、イラストなど豊富なビジュアル資料が理解を深めてくれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
新刊コーナーから。娘さんが大好きなカエサルさんが表紙なので取り寄せ、本棚に入れておいたら「あっ!カエサル!?」と気づきパラ見。ハトシェプストなど、好きな覇者のみ読んでいたようです。エジプトだけ、とか、ローマだけ、のカラフルな図鑑探してみようかな。 2022/11/10
to boy
20
紀元前二千年の昔から中近東、中国、インド、地中海で勃興した帝国、王国を支配した覇者について簡素に紹介されている。知った名前もあれが初めて知る人もいて古代の人々の営みに思いをはせました。技術は進歩したが、人を治めるまつりごとが二千年の昔から進歩していないなぁって思いながら読みました。名誉欲や国内の不満をそらすための侵略など、現代でも同じことの繰り返しをしているようです。2022/11/20
naoto
1
「National Geographic」の別冊というかムック本というか…ワンテーマで出てる本です。古代の覇者ということで、古代史の英雄のお話です。もうちょっとボリュームがあってもいいかなぁと思うけど、軽く勉強する感じでいいかな、と思います。2024/06/01
Go Extreme
1
古代の中東:世界最古の諸文明からは、知力と体力と慈悲で国や時代を変貌させるリーダーが輩出 エジプトの勃興: 豊かなエジプト文明を発展させた支配者たちは、努力と才能を惜しまず大ピラミッドを建設 古代のアジア(中国とインド): 中国やインドの賢人たちの遺産は、石に刻まれたり巻物に書かれたりして、後世の人々に訴え続ける 地中海の征服: 地中海沿岸の帝国を拡大し、人々の世界観を押し広げた非凡なリーダーたちが、西洋文明の基礎を築く 2022/11/13
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