出版社内容情報
20世紀最大の考古学的発見と言われてから75年が経つ死海文書は、歴史学者や聖書学者による長年の研究により、ようやくその全貌が明らかになってきた。本書は、死海文書とは何か、誰が何のために書き残した書物なのか、どのような変遷を経て奇跡的発見に至ったのかを、豊富な資料と精密な歴史地図によって解説した書である。偽書の鑑定やデータベースの公開といった考古学分野における最新のテクノロジー導入についても解説されている。2000年前の社会、宗教、人々の暮らしが美しいイラストや写真とともによみがえる歴史エンターテインメントである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
羊皮紙に描かれた様々な古文書について読んでいたので、興味津々です。けれども死海文書の解読、というよりは歴史的背景や贋作といった全般的な内容です。…むかしカリフォルニアで展示を見た気がするけれど、あれも贋作だったのかな?2023/03/14
拡がる読書会@大阪
4
ずっと長い歴史的紛争が絶えないイスラエル方面の死海の近くの洞窟があるクムランという地域から見つかった写本。 古代のユダヤ教の一派が書いたそうですが、なんと900冊を超えるという。 この文書が世に知られることになったのは、遊牧民の少年たちが冒険気分で洞窟から見つけちゃったという映画のオープニングとかにありそうなシチューションにびっくり。 https://note.com/sharebookworld/n/ne0ff9d295cd42024/03/17
田中峰和
4
死海文書とは何か、誰が何のために書き残した書物なのか。20世紀最大の考古学的発見といわれてから75年が経過。歴史学者や聖書学者の長年の研究により、その全貌が明らかになってきた。本書は、この文書がどのような変遷を経て奇跡的発見に至ったのかを、豊富な資料と精密な歴史地図によって解説してくれる。偽書の鑑定やデータベースの公開など、考古学分野においても最新のテクノロジーが導入されている。二千年前の社会や宗教、その暮らしが著名な絵画やイラストともに紹介され、ドキュメント番組を見るような迫力だ。2022/09/18
takao
3
ふむ2022/12/04
Jack Amano
3
以前(だいぶ昔にはなるが)、死海文書関連の本を複数読んだ時期があったが、しばらく触れておらず最近の状況なども知らなかったので、手に取ってみました。死海文書の位置づけなどの解説もありがたいが、何と言っても写真が沢山あり、また地図などでビジュアルな説明が多く、理解しやすいし楽しい。2000年前の文書が残っていることが奇跡的だし、その内容が解読できるのも素晴らしい。何でこんなにワクワクするのだろう。面白いです。2022/09/25
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