出版社内容情報
すべての自己啓発本は10パターンに分類できる!
世界のビジネスリーダーが読んでいる自己啓発本の全系譜が、この1冊でだいたいわかる。
今日、自己啓発は数十億ドル規模の世界的な産業となった。だが、自己啓発は今に始まった現象ではなく、長い歴史の積み重ねがある。何千年もの間、哲学者や賢者、神学者たちが、良い人生とは何かを考え、それを実現するための戦略を練っていた。
著者アナ・カタリーナ・シャフナーは、自己啓発の核となる考え方を10パターンに整理し、それらが文化や時代を超えてどのように進化してきたのか、そしてなぜ今も私たちの心に響き続けているのかを明らかにする。
内容説明
今日、自己啓発は数十億ドル規模の世界的な産業となった。新自由主義や資本主義の副産物であると考えられがちだが、自己啓発は今に始まった現象ではなく、その歴史は長い。何千年もの間、哲学者や賢者、神学者たちが、良い人生とは何かを考え、それを実現するための戦略を練っていた。著者アンナ・カタリーナ・シャフナーは、自己啓発の核となる考え方を10個に整理し、それらが文化や時代を超えてどのように進化してきたのか、そしてなぜ今も私たちの心に響き続けているのかを明らかにする。
目次
第1章 自分を知る
第2章 心をコントロールする
第3章 手放す
第4章 善良になる
第5章 謙虚になる
第6章 シンプルに生きる
第7章 想像力を働かせる
第8章 やり抜く
第9章 共感する
第10章 今を生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あ
3
自己啓発を否定するメタ的な本なのかな…とおもって購入したが、古代から現在にいたるあらゆる自己啓発的な考えを全部総覧しているため、それぞれの書籍がもつけれん味が抜け、逆説的にきわめて良質な自己啓発書となっていた。この本に書いてあることをきちんと習得すれば本当に素晴らしい人になれると思う2023/10/01
ぼっせぃー
3
自己啓発本業界の中心テーマを10に分類し、その元ネタ探しをするのがこの本の趣旨である。元ネタとして挙げられるのは、仏教、中国哲学、ギリシャ哲学、せいぜい時代が下ってマキャヴェリ、ロマン派、ソローまで。著者のスタンスはほぼすべてのジャンルで、東洋思想>西洋古代哲学>現代の啓発本であり、更に効率化を志向するものには忌避感があるらしく、内容の評価が著しく偏っている。高校生向けの倫理の教科書を読む方がずっと網羅的で分かりやすく、啓発本が我々を虜にするテクニカルな部分について分析が非常に浅いので実用性が著しく低い。2022/07/23
artillery203
2
まさに教科書な内容。 古今東西の自己啓発書をテーマごとに総覧する。 割と辛辣な意見も多く面白い。2024/01/26
Go Extreme
2
人生を切り開いていく能力 向上欲求 自己啓発産業の問題 成長型マインドセット 自分: 過去の影響 パーソナリティテスト 心をコントロール: ポジティブ心理学 手放す: 老子 仏教 アウグスティヌス ラス・ハリス 善良: 孔子 仏教 ギリシャ哲学 コーヴィー 謙虚: 動物・植物 人間の限界を超える がむしゃらな効率化 シンプルに生きる: ニューノーマル 想像力: NLP ありのままの自分 やり抜く: 決定論と自由意志をめぐる論争 共感: メンタライズ 今を生きるv あとがき: 瞑想 マック・マインドフルネス2022/05/25
はぶちえ
1
古今東西の自己啓発書から最大公約数として10のエッセンスを抜き出した本。目次を見るだけで確かにそういう本が多いと思わされる。また、各エッセンスに言及するうえで参考書籍がたくさん出てくるのでそこから選んで読めるのが良い。中にはあのこんまりもいる。 とはいえただキュレーションしているだけではなく、著者自身が「胡散臭い」「時代遅れ」「弱者を無視しすぎ」「政治的に偏っている」旨のコメントを付けて紹介しているのがおもしろい。2024/01/22