出版社内容情報
重厚壮大な伝統と、越境者の華麗なる賛歌。
ヒンドゥー教、ユダヤ教、仏教、バハイ教、道教といったさまざまな宗教の寺院・神殿・聖堂のほか、今に残る古代の神殿も収録。
長い伝統に磨かれ、美しく神聖な空間として訪れる人の心を慰め、満たし、ときに人々を結びつける場所。生活に欠かせない信仰のための場所。さらに美しい名建築としても、多くの人を集める場所。そうした寺院や神殿を、多様な宗教から広く集めた。
世界遺産として名高い壮麗な大建築、その地で篤い信仰を受ける聖地、難民や移民が苦労の末建てた豪華な宗教施設など、今見るべき世界の寺院・神殿を紹介する。
内容説明
長くその地で祈りの場として磨き上げられてきた場所は、美しい建物とともに、心が震えるような神聖な空気をまとっている。故郷を後にし、世界に踏み出した移民たちが、苦労の末に新しい祈りの場を建てることもある。長い伝統をもつ人類の遺産としての聖地から、近年の越境していく新しい宗教建築まで、今こそ見るべき、美しい世界の寺院と神殿100カ所を紹介。
目次
ヨーロッパ
アフリカ・中東
アジア
南北アメリカ
巻末資料 世界の寺院・神殿マップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
175
私は、無神論者ですが、海外の街の代表的な宗教施設をなるべく訪れるようにしています。コロナ禍で海外に行けるのはまだ先ですが、旅情をそそられます💒⛪ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/22/031400009/2022/04/28
アキ
97
世界の寺院・神殿が100か所紹介されている。英語のtempleはラテン語のtemplumが由来。そもそも宗教儀式のために他から切り離された空間や地面のこと。古代ローマ人が同様に区切った概念が時間で、ラテン語のtempusは時を表す。はじめに誰がこの土地に神殿を建て、寺院を作ったのだろう。聖なる場所に特有な時間が流れる空間の数々。ヨーロッパ各地のシナゴーグ、古代ギリシャの神殿、アジアでイラン・拝火神殿、中国・塔雲山の道観、北南米のメキシコ・カラクルム、エジプト・アブシンベル神殿など、いずれの場所も興味深い。2022/06/22
yomineko@ヴィタリにゃん
68
美し過ぎた。シナゴーグ、荘厳で華麗。タイやカンボジア、インドネシアの寺院も大変美しい。でも保存状態で言えばアメリカが良いと思った。きちんと手入れされている。そして言うまでもなく日本のお寺は本当に美しくスッキリとしている。templeはラテン語のtemplum テンプルム から来ているらしい。ラテン語放置してるからやらないと!世界旅行したいなぁ~🎵2022/10/06
P太郎 ̄(=∵=) ̄
17
古今東西の寺院、神殿の素晴らしい写真集🏛️ユダヤのシナゴーグが多く、異国で宗教を守るために、信じる心が脅威に思われないように、心を砕いた歴史が偲ばれる🕍複雑で美しいレリーフ、優しく清らかな光の取り入れ方、祈りが形になるとこんな荘厳な建物になる事に感銘を受けます。2024/11/10
鯖
17
イスラムのモスクや仏教の神社だけでなく、世界に散らばるユダヤのシナゴーグの写真が多く、さらっと触れられる歴史も「闘士たちが命がけでナチから守った」といった記述が多くて、胸が締め付けられる。このご時世かつ円高だともう海外はなかなか難しいけど、どの写真からも凛とした空気が伝わってくるようでとてもよかった。いつどこに生きてたとしても、祈ることしかできない時ってあるよね。2022/12/17