出版社内容情報
従来の老年医学、アンチエイジング医療とは一線を画する、革新的な長寿技術を追求する人々について書かれた本。
米国では、グーグルやアップル、アマゾンのような巨大企業が名もないスタートアップ企業に巨額の投資をし、著名な生物学者、医学者、遺伝子工学の研究者、そしてコンピューター科学者の引き抜きにしのぎを削っている。従来の老年医学とは異なるアプローチで新技術を開発し、人間の老化を根本から抑えることを目指す。その結果、がんや心臓病、アルツハイマー病などさまざまな老人性疾患が消滅する可能性があるとする。その先には、飛躍的な長寿社会の到来が予想され、不死の世界すら不可能ではないとする見方もある。
著者は、最先端の不老長寿テクノロジー企業の創設者、投資家、研究者らに長期間インタビューし、不老長寿/不老不死ビジネスの最前線を克明に伝える。最新の研究動向に加え、次世代テクノロジーに賭ける米国の投資家たちの熱意や、シリコンバレーの人脈図、ベンチャー企業誕生までの裏話がつぶさに描かれている。とりわけ、グーグルが2013年に設立し、完全な秘密主義の中で活動している新興企業、キャリコ誕生までの経緯を追った部分は、本書一番の読みどころになっている。
内容説明
アーサー・レビンソン(アップル会長兼ジェネンテック会長)、レイ・カーツワイル(シンギュラリティ提唱者)、クレイグ・ベンター(ヒトゲノム解読)、デ・グレイ(不老不死学者、コンピューター学者)らの天才科学者が、ラリー・ペイジ(グーグル創設者)やジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)らの資金を得て、シリコンバレーで繰り広げる壮絶な「神への挑戦」。果たして勝ち目はあるのか。全人類必読の書。
目次
プロローグ 死に負けるな
1 ニーズ(長い待ち時間;ベビーブーム世代、飛躍的な科学の進歩、若返りの泉 ほか)
2 意思(キャリコ;ディナー ほか)
3 リソース(ヒトゲノム;加速を加速させる ほか)
4 成功(死神の手を逃れる;メトシェラ ほか)
エピローグ 終わりの終わり
著者等紹介
ウォルター,チップ[ウォルター,チップ] [Walter,Chip]
作家、ジャーナリスト、映画製作者、元CNN支局長。ナショナルジオグラフィック、ザ・エコノミスト、ウォール・ストリート・ジャーナル、サイエンティフィック・アメリカンなどの各誌で記事を執筆している。ピッツバーグ在住
関谷冬華[セキヤフユカ]
翻訳者。広島大学大学院先端物質科学研究科量子物質科学専攻博士課程前期修了。研究支援ソフトウェア開発会社、翻訳会社に勤務後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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