内容説明
コロンブスに数百年先駆けてアメリカ大陸に足跡を残したバイキング。少年と偽り女性として初めて世界周航をなしとげた忘れられた物語。存在しない国を求めてさまよった探検隊。波瀾万丈の冒険譚と美しい古地図が、歴史に消えたエピソードを語る。
目次
紀元前2250年~紀元150年 古代世界の探検と地図作り
833年 イスラムの地理学者たちと知識の探求
986~1010年 バイキングによるアメリカ大陸到達
1271~1295年 マルコ・ポーロの旅
1405~1433年 中国・鄭和の大航海
1435~1488年 ポルトガルによる熱帯アフリカの探検
1492~1504年 クリストファー・コロンブスの大西洋横断
1497~1498年 ジョン・カボットの北米への旅
1497~1499年 ヴァスコ・ダ・ガマがインドへ到達
1500年 大西洋条約を破ったペドロ・カブラルがブラジルに到達〔ほか〕
著者等紹介
ブルック=ヒッチング,エドワード[ブルックヒッチング,エドワード] [Brooke‐Hitching,Edward]
英国王立地理学協会フェローにして、不治の域に達した地図偏愛家。BBCの人気クイズ番組「QI」にも携わる。古書店の息子として生まれ、現在もロンドンでほこりまみれのアンティーク地図と古本の山に囲まれて暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
8
『世界をまどわせた地図』の姉妹編。古代世界から20世紀初頭まで、多くの探検家が命を賭して、好奇心に駆られてあるいは報酬のため、大西洋の彼方、南方大陸や香辛料諸島、黄金都市、暗黒大陸、北極点と南極点への冒険行を豊かなエピソードで紹介。カラー図版で探検の結果明らかになった精密な地図ととともに読者を未知の地へ誘う。順風満帆な冒険などほとんどなく、体力と精神力を奪っていく過酷な旅程は現地民との戦いだけでなく仲間割れや反乱などの苦労も伴った。地球上に未知の領域はなくなったかも知れないが、好奇心は持ち続けたいものだ。2020/09/12
Hiroki Nishizumi
5
しかしよくもまぁこんないい加減な情報を信じて航海に出たものだな2022/10/29
chiyo
4
★4.0 「世界をまどわせた地図」の続編。紀元前2250年から1917年までの、地図と航海に関する出来事が時系列に綴られる。そして今回も、カラフルで魅力的な古地図を多数掲載。空白を厭うかのような緻密な書き込みで、ただただ見惚れるばかり。が、前作が面白すぎたこともあって、本書でのワクワクドキドキ感は少し薄め。それでも、僅かではあるものの日本に触れられていたり、気になっていたマリア・ジビーラ・メーリアンが登場したのが嬉しかった。それにしても、探検中に現地人に喰われるという非業の死を遂げている人もいてビックリ。2019/11/18
たか
2
世界をまどわせた…を以前読んだから今回はこちらを。2021/04/17
サタイン
1
まどわせたの次の地図の本。人口衛星どころかまともな外洋航海用の船もなかった時代から地図っていうのは戦略用として用いられてきたわけだが、それを作ったのが人力による観測っていうのは本当に凄いし、感動する。2024/03/31