出版社内容情報
西洋文明の発展に、聖書ほど大きな影響力を及ぼした書物はありません。そして、聖書の記述は、いずれも固有の文化を育んだそれぞれの土地と強く結びついています。聖書の物語を深く味わおうとすれば、物語の舞台となった土地の自然と、その土地にひそむ危険性や風景の美しさを知り、その土地が肥沃であったか、あるいは荒地であったかを知る必要があるのです。
本書は、聖書について詳しい知識のない人でも、聖書の物語の舞台となった土地と時代を、直感的に理解できる非常にユニークな一冊です。精彩なカラー写真・地図・年表で、聖書の歴史や地理をビジュアルに解説。本文の随所に挿入された解説欄で、当時の生活のさまざまな側面を詳しく説明しています。旧約・新約聖書の流れや、キリスト教・ユダヤ教への理解が深まります。
※2008年発行の大型本のコンパクトサイズ版です。
【主な掲載地図】
聖書ゆかりの中近東と地中海世界の現在/古代の交易路網/イラクとその周辺の主な古代遺跡/古代メソポタミア/アブラハムが旅した古代の中近東/エジプトのレヴァント遠征/「出エジプト記」の舞台/モーセたちのエジプトからの脱出/イスラエル12部族の領地/ダビデとソロモンの王国における契約の箱の変遷/旧約聖書時代のエルサレム/ヨシヤ時代のユダ王国/ヘロデ大王の王国の分割/ガリラヤ南部におけるイエスとその一行の足跡/ローマ帝国の支配とユダヤ人の最初の反乱/紀元100~300年のキリスト教の拡大 など
内容説明
中東と世界の見方がわかる。歴史学、考古学から読み解く聖書誕生の背景と真実。
目次
第1章 アブラハム以前の世界
第2章 アブラハムがたどった道
第3章 エジプトのヨセフ
第4章 出エジプト記
第5章 カナンの集落
第6章 ダビデとソロモンの王国
第7章 王国の分裂と滅亡
第8章 捕囚からの帰還
第9章 イエスの世界
第10章 初期キリスト教とラビのユダヤ教
エピローグ 三つの宗教の聖地
著者等紹介
イスブ,ジャン・ピエール[イスブ,ジャンピエール][Isbouts,Jean‐Pierre]
フィールディング大学院(米カリフォルニア州サンタバーバラ)文化・メディア研究科教授。レイデン大学およびコロンビア大学において美術と考古学を専攻し、古代、ルネサンス、19世紀の美術に関して多数の解説書を執筆。キリスト教とユダヤ教、イスラム教の起源に関する解説書を執筆するほか、聖書の遺産に関するテレビ番組のライターとプロデューサーを務めた
月本昭男[ツキモトアキオ]
立教大学文学部キリスト教学科教授。専攻は旧約聖書学、古代オリエント学、宗教史学。1971年東京大学文学部卒、1977年東京大学人文学系大学院中退、1980年ドイツ・テュービンゲン大学修了(Dr.Phil)。1981年より立教大学。日本旧約学会会長、日本オリエント学会会長、国際宗教史会議(IAHR)副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スズコ(梵我一如、一なる生命)
Olive
らむだ
rumi