内容説明
最新研究をふまえてダ・ヴィンチの生涯を解説。科学、芸術、軍事などに発揮された幅広い才能を分析。手稿に残されたスケッチから読み取る思考の軌跡。名画に仕掛けられた数学的な秘密。技術的裏付け、時代背景、影響などもコラムで詳述。ルネサンスが生んだ叡智の巨人レオナルド・ダ・ヴィンチ。時代を超え人々を魅了する天才の根源とはなにか。
目次
イタリア・ルネサンスとルネサンス人について
前半生とフィレンツェ
1481年‐1490年 ミラノ時代前半
1491年‐1499年 ミラノ時代後半
1500年‐1507年 流浪の日々
1508年‐1519年 最後の歳月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
手稿研究からレオナルドの生涯を辿り直す。最近のレントゲン分析では作品における試行錯誤や他作品のモチーフの移入のようなインターテクスチュアルな過程を、最近のロボットや人工知能研究を念頭にした考察では、機械技術者的側面を前面に押し出す。古典力学萌芽の時代と重ねた流体研究の検証や機械製図のモデルを作った彼の功績にも触れる。取り上げられたテーマに関わる手稿の各部分はそのディテールまで鮮やかなカラー図版で示される。要約しキャラクター化させる歴史分類の権力に抗する多様な諸断片のほうが生涯と呼ばれるにふさわしく思える。2017/04/30
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