出版社内容情報
バックパッカーのレジェンドとして知られる著者が、70歳になったのを機に自らの旅人生を振り返った一冊。
20代後半に旅行作家としてデビューした著者は、30年以上にわたってバックパッカースタイルの旅を続けてきた。果たしてその選択は正しかったのか。転機となった旅や出来事を振り返りながら、その答え合わせを試みる──70歳になったカリスマ・バックパッカーの現在地を照射するとともに、バックパッカー旅への思いと覚悟を綴った自伝的エッセイ集。
内容説明
四十年以上続けてきたバックパッカーの旅。僕はなにを得て、なにを失ったのか―旅を生業としてきた著者が、はじめて自らの人生を振り返った自伝的エッセイ集。
目次
第一章 二十七歳、僕はバックパッカーになった。
第二章 バングラデシュで小学校を開校する。
第三章 『歩くバンコク』を創刊する。
第四章 アジア人の人生に翻弄されていく。
第五章 安い航空券の先に待っていた悪魔のマイレージ。
第六章 七十歳、バックパッカーの旅は続く。
著者等紹介
下川裕治[シモカワユウジ]
1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nonpono
65
バックパッカーの定義って何だろう。リュックを背負い、安い航空券、安い宿に泊まる人だろうか。20代、安い航空券を探しに「格安航空券ガイド」という航空券中心の雑誌を旅の前に買い研究していた。著者の下川さんは編集長だったのですね。本書は下川さんのバックパッカー人生の一代記。友人の死を契機に縁が出来たバングラデシュに学校を作る話が面白かった。一時期、わたしの周りでもアジアに学校を作る活動に熱狂していた人達がいたから。そして、アジアの国は発展し、日本の円の価値が落ちていく今。だけど、またリュック一つで旅立ちたいな。2025/07/16
高木正雄
5
どこかで読んだような話が多かったが、この本を読むとまた海外に行きたくなった。初見はバンコクのフリーペーパーとコロナ禍の話と空港の寝場所の話だろうか。仁川は到着階の左側のどん詰まりにあるにある椅子が狙い目だという。こんど確かめてみたい2025/05/31
ukitama
2
いろいろな裏話もあっておもしろい内容でした。「バックパッカー」というよりは、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」という感じの内容です。マイレージの部分は、いらないかな!2025/07/20
路人
2
作者の経験は貴重で面白いのだが、それを全て「バックパッカー」のせいにしてしまうところは理解困難だった。2025/05/12
ジュースの素
1
下川さんはまだバックパッカーやってるんだろうか。 それが彼のアイデンティティになってるのか。 関係ないけど、この本、あちこちにミスプリントがあった。そんなに急いで作ったの?の聞きたいほど。 2025/05/02