出版社内容情報
無数に配置された検問所、瓦礫と化した町並み、
そして、現地の人たちとの不確かで曖昧な会話……
観光旅行者として入国した著者が見た、戦下の国シリアの今
2011年から内戦が続くシリア。政府と反政府勢力の対立を軸に、宗教や大国干渉といった問題も孕みながら内戦は泥沼化。国民の貧困化とともに670万人以上とも言われる難民を流出させたアサド大統領による独裁国家は、今世紀最大の人道危機を招いたとして世界中から問題視されている。
著者は、混迷を極めるこのシリアの現状を自分の目で見るために、一介の観光客として入国。わずか10日間の、しかもルート限定の観光旅行だったが、自ら果敢に戦下の町を歩き、地元の人々と言葉を交わしていく。国によって仕組まれた、作られた旅行ではあるが、わずかながらも垣間見えたシリアの今の姿を著者は見事に描写。なかでも悪名高きサイドナヤ刑務所で過酷な拷問を受けながらも生き延びたシリア人の話は圧倒的だ。異色の旅行記であるとともに、多くの人に読んで欲しい問題提起の書でもある。
第3回わたしの旅ブックス新人賞受賞作。
内容説明
無数に配置された検問所、瓦礫と化した町並み、そして、現地の人たちとの不確かで曖昧な会話。観光旅行者として入国した著者が見た戦下の国シリアの今。第3回わたしの旅ブックス新人賞受賞作品。
目次
第1章 シリアへ
第2章 戦下の国
第3章 地方の町々
第4章 オマルの故郷
第5章 アレッポの日常
第6章 さらばマーゼン
第7章 深い哀しみと静かな怒り
著者等紹介
桐島滋[キリシマシゲル]
フリーライター。中東を中心に紛争などを抱えた地域のことを映像や文章にし、発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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