出版社内容情報
山本 高樹[ヤマモト タカキ]
著・文・その他
内容説明
味の記憶は、旅の日々を、より強く、より深く、人の心に焼きつける。時に眩しく、時に侘しく、時にやりきれないほど、ほろ苦く。『冬の旅ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した気鋭の旅行作家が、三十年余の旅の日々を綴った紀行短篇集。
目次
1(上海蟹とお人好しの詐欺師(China)
ラグメンとシシカワプとバイバイ・ストリート(East Turkistan(China)) ほか)
2(カオマンガイと花馬車の街(Thailand)
ラープとカオニャオとバナナ園(Laos) ほか)
3(オクラ丼と路地裏の食堂(India)
チャパティとダールと黄金寺院(India) ほか)
4(バター茶と夏の大祭(Tibet(China))
ひまわりの種と夜行列車(China))
著者等紹介
山本高樹[ヤマモトタカキ]
著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダックとザンスカールに長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。『冬の旅ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーなんきー
16
自分にとっては、とても興味深い、面白い本だった。未知の土地、未知の人々、未知の食べ物、未知の習慣…読んですぐにイメージがわかず、しばらくじっと考えて、こんな風かな、と想像しながら、自分もその場にいるかの如く参加しながら読んだ。バター茶飲んでみたい、ラサ行ってみたい。本当に見知らぬ自分を見つけて色んな人が食べ物を恵んでくれるのだろうか?若い時分にこうした旅に出る勇気を持てた人達には尊敬の気持ちでいっぱいだ。素晴らしい本を書いてくれてありがとうと言いたい2023/04/21
tetsubun1000mg
13
インドを中心に中近東、ロシア、ドイツまでバスや電車などで、ゆっくりと移動して一カ月、半年、1年と時間をかけて現地を歩いて回る手法が新鮮な感じがする。 普通の名所や飲食リポートと違って、現地の人が良く入っている店を探しているのがいい。 特に現地の言葉を勉強して、地元の人と会話をしている様子が面白い。 筆者本人いわく「地べたを這い回って取材する」という考え方が伝わる。 筆者が食べたり、地元の人と片言の言葉で話している様子が目に浮かんでくるようだ。 表紙や冒頭のカラー画像もリアルで味がある映像。2022/11/16
マッキー
12
現地での食事を主軸にした旅行エッセイ。ラダックで食べる餃子、アラスカで食べる寿司、タイで食べたカオマンガイ・・・どれも美味しそう。食事がその時の旅の記憶を思い出させるというのは、大いにある。2022/11/06
むさみか
10
インド シーク教の総本山 黄金寺院内には「グル・カ・ランガル」という 無料食堂があって 礼節を守るものには 食事が配られるんですね 毎日10万食配るとか スケールが違うわ 著者は写真家でもあるので 冒頭にだけついている 写真も すごくいいんですよねぇ もっと写真も載せてほしかった2023/04/14
niz001
10
旅7割・食3割ってとこか。アラスカ寿司は食べてみたいなぁ。2022/11/25