内容説明
素朴で飾の気のない、ほっとする料理の数々。ヨーロッパの最西端にある細長くて小さな国・ポルトガルは、どこか懐かしさを感じさせてくれる、日本人に響く美味しい国。カメラ片手に家庭のキッチンやレストランの厨房を訪ね歩き、ポルトガルの食の旨味をギュッと1冊に封じ込めた食旅エッセイ。料理レシピつき。
目次
リスボンとその周辺
コインブラとその周辺
ポルトガル食堂
ポルネとドウロ地方
ミーニョ地方
アレンテージョ地方
著者等紹介
馬田草織[バダサオリ]
フリーランス・ライター、編集者。1970年東京都生まれ。出版社で食を中心に雑誌編集に携わり独立。雑誌、書籍などで食や旅にまつわる取材活動を幅広く行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
9
ちょっと前にタブッキの「供述によるとペレイラは…」を読んだが、その中に出てくる日常的なポルトガル料理が本当に美味しそうだったので(須賀敦子の訳の巧さもあるのだろうが)もっとポルトガル料理を知りたくなった。この本はその要求に応えてくれた。ごく庶民的な(だと思う)料理とスイーツが満載。お店の住所も記載されている。写真も豊富で楽しい。一種の旅行記だがガイドブックとしても使える。できれば巻末に紹介した料理とスイーツの索引を原語綴りで載せて欲しかった。カタカナポルトガル語では現地で通じないだろうから。2023/04/22
バーベナ
6
この表紙の写真!最高!ミルク粥をつくったあとの『お余り』をパクリっするマリアおばあちゃんです。生き物の段階から調理していくのが、全く特別なことでないポルトガル。素朴で大胆で大盛りで・・・なんて素敵な『食』をもつ国なのかしら。著者のポルトガルへの愛もしっかり伝わる、いい本でした。2011/11/11
ぽけっとももんが
5
そうそう、こういう本が好きなんだ。美味しそうな描写とその写真。過不足なくきちんと対応していて、大満足。得てしてこの手の本は、見たい写真が載ってなかったり逆に知りたい写真の説明がなかったりして、食い足りないものが多いのだ。料理の名前にきちんと和訳が付いているのも嬉しい。さて憧れのポルトガル。鱈や子豚や、歯が浮きそうに甘いらしい菓子を、いつか食べに行きたいものである。でも下戸だしなぁ。ワインも飲めないんじゃ、多分楽しさも半減なんだろうな。残念無念。2015/07/15
あらたま
3
ポルトガル料理は美味しそうだけど明確なイメージはないな、と思いつつ読んだら、洗練されてはないけど美味しくて分量が多い!という。確かに各地を回りながら振る舞われる分量の多いこと…。子豚の丸焼き(レイタォン)は脂と肉が分離する前の子豚、ハサミでざくざく。女子修道院に娘の親から鶏が寄進された結果、卵黄クリームのお菓子が多い。パスティシュ・デ・テントゥガル。掲載レシピはコース1品なので多くはない。2014/08/31
うめいち
2
ポルトガル旅行予習の2冊目。うーん、著者の独りよがりな文章がちと読みづらい。あくまで自分視点の「日記」であって、人に伝える文章になってないのが残念。街や地方ごとの名物料理をチェック。★★。2019/04/07