出版社内容情報
◎米大統領選でトランプが語った陰謀論を徹底解説!
陰謀論という兵器がネット空間を飛び交う乱世への処方箋
戦争、新型コロナ、そしてアメリカ大統領選挙……今日もネット空間では、様々なテーマの荒唐無稽な陰謀論が飛び交っている。そして2021年のアメリカ議事堂襲撃事件に代表されるように、今や陰謀論は「一部の物好きな人々による趣味」という枠を越え、日本を含む民主主義国家の政治、社会、そして安全保障にまで、大きな影響を及ぼすようになった。
そして中国などの権威主義国家は、陰謀論を「兵器」として活用し、民主主義国家のSNSなどネット空間に送り込み、社会の分断を加速させるための「認知戦」を展開するようになった。
この混迷の時代に、私たちはどう陰謀論に向き合うべきなのか。偽情報や情報戦の専門家3名が、陰謀論に安全保障の視点から切り込み、その全体像に迫る!
内容説明
あなたの思考が狙われている!SNS全盛の現代、社会の分断を深め、民主主義を破壊するため「兵器」と化す中国・ロシアの陰謀論。安全保障の視点から陰謀論を分析する国内初の試み。偽情報が世界を動かす時代に我々はどう備えるべきか?
目次
第1章 陰謀論に揺れたアメリカ大統領選挙(長迫智子)(2024年アメリカ大統領選挙をめぐる陰謀論;2020年アメリカ大統領選挙をめぐる陰謀論 ほか)
第2章 認知領域の戦いにおける陰謀論の脅威(長迫智子)(陰謀論に翻弄される世界;認知戦下における陰謀論の構造 ほか)
第3章 ロシアと中国の認知戦戦略(小谷賢)(主戦場はサイバー空間;ロシアのハイブリッド戦争 ほか)
第4章 戦場となる日本の情報空間(大澤淳)(国外の陰謀論事情は「対岸の火事」か?;陰謀論が社会・外交・安全保障を脅かす)
著者等紹介
長迫智子[ナガサコトモコ]
情報処理推進機構(IPA)サイバー情勢研究室研究員。東京大学文学部卒、同人文社会研究科修士課程修了。情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科修士課程、博士課程修了。博士(情報学)(2023年)。笹川平和財団研究員を経て現職。情報セキュリティ大学院大学客員研究員を兼務。専門はサイバーセキュリティ(サイバー安全保障、政策研究)
小谷賢[コタニケン]
日本大学危機管理学部教授。立命館大学国際関係学部卒業、ロンドン大学キングス・カレッジ大学院修了、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。防衛省防衛研究所戦史部教官、イギリス王立防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員、防衛省防衛研究所主任研究官を経て現職。専門はインテリジェンス研究、イギリス政治外交史
大澤淳[オオサワジュン]
中曽根康弘世界平和研究所主任研究員。慶應義塾大学法学部卒、同大学院修士課程修了。外務省外交政策調査員、米ブルッキングス研究所客員研究員、内閣官房国家安全保障局参事官補佐、同局シニアフェローなどを経て現職。鹿島平和研究所理事、笹川平和財団上席フェローを兼務。専門は国際政治学(戦略評価、サイバー安全保障)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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