出版社内容情報
◎大河ドラマ「青天を衝け」主人公に!
新一万円札の肖像に!
混迷の時代に求められるリーダーの資質とは?
ポストコロナのいまこそ、渋沢栄一の理念を!
「近代化の父」不朽の古典が、
読みやすい現代語抄訳で蘇る。
――玄孫・渋澤健氏による監訳者コメント付き。
――サントリーホールディングス社長・新浪剛史氏推薦!
幕末から明治という日本の大転換期に
文字通り「一生で二世」を生きた渋沢栄一は、
時代に翻弄され挫折を繰り返しながらも、
高い志を持って未来を切り開き、
「日本近代化の父」と呼ばれるまでにいたった。
生涯にわたり500近くの企業を育てあげ、
同時に約600の社会公共事業にもかかわった。
晩年は民間外交にも力を注ぎ、
ノーベル平和賞の候補にも二度選ばれている。
そんな渋沢を幼少期から生涯を通して
貫いてきた行動指針こそ「論語」であり、
経営、労働、人材育成などの核心をついた
独自の経営哲学・人生訓にも論語の精神が貫かれ、
渋沢の著作はいまなお
広く長く支持されている。
本書は、代表的な著作で不朽の古典とされる『論語と算盤』を、
玄孫であり経営者・作家でもある渋澤健氏が、
「超約」スタイル(現代語抄訳)で、
指針なきポストコロナ時代を生きるビジネスリーダーや
将来を担うビジネスパーソンに
わかりやすく解説していくもの。
――「はじめに」より抜粋 ――
渋沢栄一が行なってきたことは、今の時代が必要としているものごとに見事にシンクロしています。だから『論語と算盤』は読み継がれ、今また、大きくクローズアップされることになったのです。時代が『論語と算盤』を呼び起こしたともいえます。
私は渋沢栄一の玄孫(直系五代目)にあたりますが、じつは渋澤家が『論語と算盤』を代々受け継いできたというわけではありません。私自身、大学までアメリカにいたこともあり、四十歳くらいまでは渋沢栄一といえば昔の人というイメージでした。
しかし、実際に『論語と算盤』を読み始めてみると、今のことにあてはめて解釈すれば使えると気づいたのです。そこからブログなどで言葉を紹介しはじめ、現在は定期的に勉強会を開かせてもらうまでになりました。
今回の本では「超約」の後ろに、どうやってこの知識を現代で役立てるか、どこが注目ポイントか、など私の考えも併せて掲載しています。一緒に読み解くつもりで、現代の生活やビジネスにどう役立てていくかを考えていただければ幸いです。
内容説明
100年受け継がれる元祖SDGsの理念。5代目子孫による現代語抄訳で読み直す。コロナ後を拓く利益と公益の調和。2021年大河ドラマ「青天を衝け」主人公・日本近代化の父に学ぶ56の人生哲学。
目次
第1章 処世と信条―利益は正しく稼ぐもの
第2章 立志と学問―大きな志を立てる
第3章 常識と習慣―健全な常識を身につける
第4章 仁義と富貴―利益だけを目指すな
第5章 理想と迷信―主義を通しても心は新たに
第6章 人格と修養―精神の修養に日々努める
第7章 算盤と権利―豊かさを求め人は努力する
第8章 実業と士道―武士道をもって実業道とする
第9章 教育と情誼―学問のための学問をするな
第10章 成敗と運命―道理に従い価値ある生涯とする
著者等紹介
渋沢栄一[シブサワエイイチ]
明治・大正期の実業家。豪農の長男として生まれ、一橋家に仕える。慶応3(1867)年パリ万国博覧会に出席する徳川昭武に随行し、欧州の産業、制度を見聞。明治2(1869)年新政府に出仕し、5年大蔵少輔事務取扱となるが、翌年退官して実業界に入る。第一国立銀行の総監役、頭取となった他、王子製紙、大阪紡績、東京瓦斯など多くの近代的企業の創立と発展に尽力した。『論語』を徳育の規範とし、「道徳経済合一説」を唱える。大正5(1916)年実業界から引退するが、その後も社会公共事業や国際親善に力を注ぐ。昭和6(1931)年永眠
渋澤健[シブサワケン]
「日本近代化の父」といわれる渋沢栄一の玄孫。コモンズ投信株式会社取締役会長。JPモルガン、ゴールドマン・サックスなど米系投資銀行でマーケット業務に携わり、1996年に米大手ヘッジファンドに入社、97年から東京駐在員事務所の代表を務める。2001年に独立し、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。07年、コモンズ株式会社を創業(08年にコモンズ投信株式会社に社名変更し、会長に就任)。経済同友会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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