ゲノム編集食品が変える食の未来

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ゲノム編集食品が変える食の未来

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863102316
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

◎ノーベル化学賞で注目!ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」
人口増、温暖化、食品ロス…
パンデミックが拍車をかけた「食×SDGs」の実践!
高GABAトマト、肉厚マダイ、収穫量の多い米、茶色くならないレタス…
新品種の開発が次々と進む日本が食の問題解決に貢献。
2050年、世界100億人の「食」を救う最先端技術の全貌と食の未来。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人口の増加、気候変動などに対応するため、品種改良が重要となり、
第2の緑の革命が世界中で待望されている。
飛躍をもたらす重要なキーテクノロジーは遺伝子組換えとゲノム編集。
ところが、市民・消費者の抵抗感は非常に強く
「遺伝子をいじる」と言われることで感覚的な拒絶反応が生まれている。
さらに、両者の技術的な説明が難解なために、
間違った報道やネット情報が氾濫。
国会議員までもがトンデモ理論を流しているという現状だ。
その結果、市民・消費者は不安を煽られ、踊らされている。
そこで、現在の世界的な食料事情、品種改良への期待、
遺伝子組換えやゲノム編集の技術、日本や海外の開発競争、知財権争い等、
食品分野における遺伝子技術を巡る最新動向を解説。
消費者が両者を忌避する心理等も浮き彫りにし、
未来の食の行方、日本が果たすべき役割を考える。

――「序章」より
2020年10月、スウェーデン王立科学アカデミーはゲノム編集の新技術を開発した2人の女性研究者にノーベル化学賞を授与する、と発表しました。ゲノム編集は、生物のゲノムの特定の場所を人為的に切り遺伝子を変異させる技術です。ゲノム編集自体は従来、別の方法でも行われていたのですが、2人の科学者が開発したゲノムを切る“遺伝子のはさみ”の技術は、ゲノム編集をすばやく簡便、正確にできるようにした、という点で抜きんでていました。2人が2012年に発表すると、瞬く間に世界中でこの技術を用いた研究が広がり20年にはノーベル賞に。そのスピードを見れば、いかにすぐれた技術であるかがわかります。選考にあたったスウェーデン王立アカデミーの委員会は「革命的な基礎科学であるだけでなく、革新的な作物や医療につながるものだ」と称えています。
この本は、そんなゲノム編集技術を用いて品種改良された食品の安全性や意義についてわかりやすく解説するものです。ゲノム編集食品の重要性は今、著しく高まり期待も大きくなっています。なぜか? 新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の地球規模の流行、すなわちパンデミックが今、世界の人々の暮らしを大きく変えつつあるからです。フードセキュリティの危機が迫っています。ゲノム編集食品は、その解決に大きく貢献できる、とみられているのです。
*中略*

本書が将来を見通す目を持つ読者の皆さんの冷静な判断の一助となることを願っています。

内容説明

気鋭の科学ジャーナリストが、科学的根拠に基づき「食」の技術革新を解説。消費者が誤解・忌避する心理も浮き彫りにしながら、未来の食の行方と日本が果たすべき役割を示す。

目次

序章 ポストコロナ時代のフードセキュリティ
第1章 誤解だらけのゲノム編集技術
第2章 ゲノム編集食品が食卓を変える
第3章 ゲノム編集の安全を守る制度
第4章 ポストコロナで進む食の技術革新
第5章 ゲノム編集をめぐるメディア・バイアス
第6章 「置いてきぼりの日本」にならないために

著者等紹介

松永和紀[マツナガワキ]
1963年生まれ。89年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち、フリーの科学ジャーナリストに。著書『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞受賞。「第三者委員会報告書格付け委員会」にも加わり、企業の第三者報告書にも目を光らせている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

64
著者は元毎日新聞記者でフリーの科学ジャーナリストの松永和紀氏。「食」の安全や環境影響などを専門分野として活動。科学的根拠に基づき「食」の技術革新を解説し、消費者が誤解・忌避する心理も浮き彫りにしながら、未来の食の行方と日本が果たすべき役割を示した一冊。「昔ながらの」「伝統の」「自然な」などのキーワードについ惹かれてしまいますね。「確証バイアス」に陥らないことと、常に「科学リテラシー」を高めておくことが大事だと感じました。2023/08/11

とよぽん

47
世界と日本の食糧事情(食糧問題)の違いを踏まえて考えることが、まず必要だ。遺伝子組み換えがなぜ必要だったのか、ゲノム編集とどこがどう違うのか、復習できた。松永先生の講演を聴いたことがあるが、この著書も、静かなトーンの中に世界の食糧問題の安全な解決への熱が伝わる。科学ジャーナリストとしての確固たる立ち位置、とても信頼できる。2021/04/28

yutaro13

31
フードセキュリティの解決に貢献できるとして期待が高まるゲノム編集食品。ところが市民に正しく理解されず、従来の育種(品種改良)と同レベルのリスクであるにもかかわらず、「危険そう」というイメージだけが先行する現実に、著者の深い憂慮が感じられる。新しい分野・技術にはとかく保守派の反対がつきものですが、一般市民としては科学リテラシーを高め、感情論や陰謀論を排して理解を深めるしかありません。私も本書を読むまでゲノム編集食品と遺伝子組換え食品の区別もきちんとできておらず、科学リテラシーの低さがお恥ずかしい限りです。2021/05/22

Mc6ρ助

15
ゲノム編集食品の安全性について著者はくどいほどに説明してくれる。ゲノム編集は狙ったDNAの狙ったポイントのみを換える、自然に起こる突然変異を利用した品種改良と何らか変わりなく、突然変異発現の時間軸を圧縮するだけだと。だがゲノムの完全解析ができていても、生命の設計図としてのDNAに未解明なところが大部分で、ジャンクDNAなんて役目がはっきりしてないなか、すべて判ったかのようにマネタイズするアグリビジネス、ゲノムビジネス、何かが起こると「想定外」といいそうで、素人の爺さまには胡散臭くて信用ならないこと著しい。2021/04/27

大先生

9
【ゲノム編集食品は危険じゃない。むしろ、世界を救う可能性がある。食を支える新技術について思い込みを排して冷静に把握しエビデンスを理解し、総合的に判断してゆく必要があるのに、私たちはバイアス等から間違った理解や感情的な世論につなげてしまう。陰謀論に振り回されることがないように科学リテラシーを身につけよう】という本です。ゲノム編集食品は危険で、オーガニックは安全という理解は必ずしも正しくないということが理解できます。日本では識者とされる人が国民の不安を煽ることもあるので、何事も鵜呑みは危険ですね。2023/08/27

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