目次
ガラタ橋の上で―忠太、イスタンブルをゆく
伊東忠太とは誰だろう?―明治日本の「建築」誕生
「回教/イスラム」建築初体験
伊東博士、イスタンブル建築を斬る
忠太、スルタンより勲章を拝領する
イスタンブルの日本人―忠太と中村商店の仲間たち
忠太、ロシア船で地中海を渡る
灼熱のアナトリアで、痒し痒し
スフィンクスと奈良の大仏―忠太のエジプト建築見聞
忠太、「アラビア芸術」に迫る
新月東帰、紅雲西去
青雲語る日々は遠く
著者等紹介
ジラルデッリ青木美由紀[ジラルデッリアオキミユキ]
1970年生まれ、美術史家。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。トルコ共和国国立イスタンブル工科大学博士課程修了、文学博士(美術史学)。イスタンブル工科大学非常勤准教授補。イスタンブルを拠点に、展覧会キュレーションのほか、テレビ出演でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムカルナス
7
西洋至上主義の時代に中国、東南アジア、インド、オスマントルコ、欧米と世界建築旅行をした伊東忠太は西洋起源で発展する建築ではなく東洋と西洋が相互に影響しあう重層的な建築史を発想するに至る。日本の建築家が西洋建築一辺倒に少々和風建築も嗜む程度であった時代に稀有な建築家だと思う。筆者が在住するトルコでの話が中心となっている。日露戦争中当時のトルコはまだエジプト、シリアを含む広大な領土を持つが露土戦争で苦しめられたことから圧倒的に日本びいき。建築に関係なく当時のオスマントルコの様子が判るだけでも興味深い本である。2016/04/08
Yonowaaru
3
明治屈指の建築家、世界旅行者、ポリグロットであった伊東忠太。その遺産に取りつかれた(本人は沼にはまったと表現する)作者は、流麗な文章とともに語るのは、一人の男の旅行と、資料に基づいて彼が何を思い、どういう風にオリエンタリズムに染まりながらも脱却しようとしたのかが綴られている。これぞ私が読みたい研究だ。青木先生には親しみが感じられてなおよし。2019/11/26
あまたあるほし
2
伊東忠太とオスマン帝国というピンポイントながら面白いテーマを扱っている。単に建築家の視察に留まらず国際情勢との関わりや、その後の日本への影響など広がりのある話。しかし、サイクス・ピコ協定前の中東をきちんと歩いた日本人って珍しいよなー2016/01/10
takao
1
ふむ2021/02/27
Kuliyama
0
山田寅次郎関連で手にしました。伊東忠太が作った建築についてもっと調べてみたくなりました。2024/03/11
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