内容説明
東大理学部を牽引し、世界初の高速自動ゲノム解読機開発を推進してきた著者が語る、これからを生き抜くための思考論。
目次
序章 化学から物理への越境
第1章 サイエンス思考とは
第2章 森羅万象という時空の広がり
第3章 生命と人間
第4章 科学と技術の歴史
第5章 科学技術の広がり
著者等紹介
和田昭允[ワダアキヨシ]
東京大学名誉教授。1929年東京都生まれ。52年東京大学理学部卒業。71年同教授、89年同理学部長を経て、98年から理化学研究所ゲノム科学総合研究センター所長、お茶の水女子大学理事を歴任。現在、理化学研究所研究顧問、順正学園理事兼相談役、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校常任スーパーアドバイザー等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Jampoo
7
越境的なサイエンス思想の著者が科学、歴史、教育、哲学を広く語る、散文的な本。 「いまや1人の頭脳が学問全体を支配できないほど発展した現代、たとえ又聞きの不完全と笑われても誰かが越境的に理論を総合する必要がある」というシュレディンガーの言葉は色々な意味で含蓄がある。2025/06/06
cocolate
2
「要素還元主義」には前提条件があると。視野狭窄といわれればそうなんだけど、「科学技術」より「科学・技術」がシックリくると思っています。2015/08/23
ノンミン
1
部分と全体、暗黙知と形式知、自然を眺めて、そこから、原理・法則を理解していくことは、人間にしかできない特殊なことであると感じた。ものを見て感じる力をつけたいと感じた。2016/06/19
37458_DADA
1
理系はすごいと思うけど... うーん、いろいろ理系の小話を知られて面白かったが、そこまで読みやすいわけではなかった。2015/12/25