内容説明
慌ただしい日常の中で看過しがちな事物に目を留め、ちょっと立ち止まって思案することの大切さを忘れずにいたい―。裏千家十六代家元から、京都を愛する旅人に贈る60の掌編。
目次
己丑(主人のスタイル;瞬きの秋)
庚寅(写真;巨木の森 ほか)
辛卯(長火鉢;ぬくぬくできる場所 ほか)
壬辰(冬の大台所;夜へ走る ほか)
癸巳(年未年始あわただし;二月の書庫 ほか)
甲午(茶花;川辺の奇譚 ほか)
著者等紹介
千宗室[センソウシツ]
茶道裏千家家元。京都府生まれ。同志社大学卒業。臨済宗大徳寺管長・僧堂師家中村祖順老師のもとで参禅得度。祖順老師没後、妙心寺盛永宗興老師のもとで参禅。(財)松下政経塾理事、京都芸術センター館長、(社)京都青年会議所理事長、(社)日本青年会議所近畿地区協議会会長等を務め、現在、(公財)京都文化交流コンベンションビューロー副理事長、(公財)稲盛財団理事等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そうたそ
12
★★★☆☆ 裏千家16代家元によるエッセイ。美しく端正な文章にはうっとりさせられるが、タイトルから期待するほどには内容の京都感が乏しかったのが残念なところ。2022/05/22
Kei
12
丁寧で、簡潔で、わかりやすいのに、心のこもった文章。私ごときがおこがましいですが、彼のお茶席がしのばれる文章。下世話に言うと、真の京都のええとこの人は、質素で豊か。それでいて、気取ってなくユーモラスな一面も。著者自身の写真もよいです。2015/05/09
チャーリー
0
味わいのある情景。もっと具体的に京都の地名が出ていたら一度行ってみようと思ったのに・・・。2017/08/05
keico
0
京都の四季を折々に感じられるような気がしました。自然の音、空気、草花など、からだで感じられるような余裕を持った生活をしたいものです。2018/10/18
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