内容説明
引喩、暗示、パロディ、語呂合わせ、軸中軸、劇中劇…そして、漫画。「臨済宗中興の祖」と称えられた白隠が、禅画に込めたメッセージ。
目次
第1章 白隠漫画
第2章 白隠禅画のキャラクター
第3章 文字絵の意味
第4章 白隠禅画のモノ
第5章 富士山と鷲頭山
第6章 軸中軸と劇中劇
第7章 方便・からうそ、おもちゃ
第8章 「心」を描きあらわす
おわりに 私と白隠
著者等紹介
芳澤勝弘[ヨシザワカツヒロ]
花園大学国際禅学研究所副所長、教授。専門は禅学、禅宗史。近年は、白隠禅画・墨蹟の調査を主なフィールドワークとする一方、室町時代の禅林画賛の解明に力を入れている。学術的知見に裏打ちされたわかりやすい絵解きには、定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スミレ雲
3
白隠展を佐川美術館で見て、講演会がたまたまあった日で、その方の本を衝動買いしました。絵と文字を組み合わせて、表現する手法が新鮮でした。絵力すごく感じます。一つ一つに絵に込められた意味がむつかしく、背景深すぎて、消化不良でした。2019/11/01
黎雪
1
たまたま通りかかった白隠展を見て、とても印象に残ったので借りてみた本。展示されていた絵についても解説が書かれていて、読みながら絵を見たときのことを思い出しました。 読んでから見た方がより良かったかもしれないけれど・・・2013/09/13
Soichiro
0
やっぱり白隠、恐るべし。 背景にある思想は難しく、とうてい分からないが、感心驚嘆するのはこれらの構図の見事さよ。2013/11/09
もつ
0
俺みてえな若えもんが分かっちゃあいけねえような終着点でもって始点でもあるんだよなあ、白隠さんの心は。分かんねえなあと思ったら、まずこの本よ。2013/02/09