内容説明
日米同盟の再構築に向けて―新しく生じつつあるパワー・バランスの動向を見据え、戦略的思考に基づく総合的な外交・安全保障政策の実行を提言する。
目次
国家、国益、価値と外交・安全保障
新しいパワー・バランスと日本外交
オバマ政権の核・通常兵器政策と「拡大抑止」
日本における「核の傘」の歴史的形成過程
北朝鮮の核問題をめぐる関係国の対応とその収支
米軍の再編と東アジア戦略
日豪安全保障パートナーシップの進展
ミサイル防衛と宇宙の利用
日米関係の基本構造
シーレーン防衛と「海洋協盟」の構築
憲法九条と国際法
安全保障の政治経済学
総括座談会「総合的安全保障協力に向けて」
著者等紹介
谷内正太郎[ヤチショウタロウ]
早稲田大学日米研究機構日米研究所客員教授。東京大学卒業後、同大学にて修士号取得。外務省入省後、総合外交政策局長、内閣官房副長官補、外務事務次官等歴任。専門分野:国際関係論、国際安全保障論、国際政治理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
15-95早大日米研究機構 実施「安全保障政策研究会」論集新しく生じつつあるパワー・バランスの動向、戦略的思考に基づく総合的な外交・安全保障政策の実行を提言。`08~`10 吉田茂の『回想10年』を引用。「歴史に徴するに、およそ対外反感を政治運動に利用することは、政治の後進性を示すものであって、進んだ国には全く見られないことである」拝拝。メルセ但し、自国…単独で国を守れない国を国と見なせるのか??疑問!というより単独で守れるのが国である。吉田⇒日米は「明治以来の外交の大道を守る」ことを意味する 2011/11/28
メルセ・ひすい
1
T.1/07 2011/12/28
すぐる
0
◎:外交と安全保障について複数の筆者がテーマごとに解説した本です。分厚い本ですが、特に兼原先生の書かれた1,2しょうが大変すばらしいないようです。世界の中の日本を考え、外交について学ぶうえで本質的な話が書かれています。国家の最高目的とは、国益とは、そしてこれまでの国際社会の発展などが説明されています。日本の国際政治、世界のなかの日本を 考えるうえで、じゅうようなことがまとまった良い本です。2014/03/13