内容説明
尊王攘夷に短い生涯を奉げた維新の先覚者・吉田松陰。戦略・情報・文明が一体となった独自の『孫子』読解から浮かびあがる、この国の選択とは。
目次
第1章 少年時代の危機意識
第2章 兵学修行と「情報活動」
第3章 必戦論と下田踏海
第4章 兵学から日本文明論へ
第5章 『孫子評註』の戦略・情報理論
第6章 対外論の転回と『孫子』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんふぁ
2
改めて、松陰先生の行動力、情報収集、何よりも熱き想いに打たれる。2016/09/25
Yoshika Komatsu
0
■吉田松陰の本質は思想家というより情報戦略家である。激情家のように捉えられているが、キチンとその時々の政治の動向や世界情勢を見極めて、意見を修正しながら動いている。 ■この本は、その思想の変化と行動の流れが時系列で纏まっていて、今まで読んだ「吉田松陰」本の中で一番しっくり来る。 ■「孫子評註」は、孫子の兵法の大陸独特の非情な面と日本人的価値観の違いに注釈をいれている。闘戦経の幕末版という印象を持った。 ■ビジネス啓発系「孫子」本を読むより、こちらを読み込んだ方が、海外ビジネスでは100倍役立ちそう。2020/11/03