内容説明
人気作家がいた。玄人好みの作家がいた。文芸批評の大家がいた。篤実な研究者がいた。練達の装幀家がいた。熱い編集者がいた…。同時代を歩んだ編集と装本の名手が描くその濃密な舞台裏―。
目次
「板」の上で―和田芳惠
紙片―山本健吾
文学史の闇から―野口富士男
二人の先生―浅見淵、稲垣達郎
『新編燈火頬杖』―浅見淵
恋心―日夏耿之介
随筆の底を流るるもの―岩本素白
垣間見た人―山下清、川浪磐根
この人・この三冊―杉浦康平
タイムマシンに乗って戻ってきた―広瀬正
「欠伸をしている」ミシマさん
三島没後三十年
三島由紀夫の“定刻”
「英霊の聲」の声
「幕切れ」のせりふ
「素面」の「告白」
不器用な人―追悼・坂本一亀
「東京」の人―追悼保昌正夫
科白―追悼大久保乙彦
冥府の友へ―追悼飯田真司〔ほか〕
著者等紹介
藤田三男[フジタミツオ]
1938年東京生まれ。早稲田大学文学部国文専修卒業。61年河出書房新社入社。取締役編集部長を勤め、79年、退社。同年、木挽社を設立。また、ゆまに書房編集部顧問として全集・文芸書の企画・編集に携わる。「榛地和」の筆名で装本家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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