ウェッジ文庫
芝居随想 作者部屋から

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784863100541
  • NDC分類 912.5
  • Cコード C0193

内容説明

食満南北は、明治大正の上方歌舞伎の巨星・初代中村鴈治郎の身近に居た座付作者。本書は、著者の自叙伝であり、九代目団十郎、五代目菊五郎、初代左団次、十一代目仁左衛門ら、南北が親炙した歌舞伎役者たちの挙措を生きいきと描いた読み物で、折口信夫が「南北として、これ以上のものは、もう書けない」と、折り紙をつけた主著。闊達な語り口による劇界の内幕と多彩な逸話は芝居好きならずとも興趣が尽きない。

目次

作者部屋から(桜痴居士とその門下;道頓堀の部屋;幕のあくまで)
楽屋風呂から(市川団十郎(九代目)
尾上菊五郎(五代目)
市川左団次(初代)
尾上梅幸
中村鴈治郎
片岡仁左衛門(十一代目))

著者等紹介

食満南北[ケマナンボク]
劇作家。1880年(明治13)、大阪の酒造家に生れる。本名貞二。村上浪六に師事し、その紹介で東京歌舞伎座の福地桜痴の弟子になる。一時、早稲田大学に学び、坪内逍遙の教えを受けた。大阪の作者部屋で、十一代目片岡仁左衛門、初代中村雁治郎らの座付作者として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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2
【解説】食満南北は、明治大正の上方歌舞伎の巨星・初代中村雁治郎の身近にいた座付作者。著書の自叙伝であり、九代目団十郎、五代目菊五郎、初代左団次、十一代目仁左衛門ら、南北が親炙した歌舞伎役者たちの挙措を生きいきと描いた読み物で、折口信夫が「南北として、これ以上のものは、もう書けない」と、折り紙をつけた主著。闊達な語り口による劇界の内幕と多彩な逸話は芝居好きならずとも興趣が尽きない。2013/04/01

石橋

2
ほんとにウェッジ文庫は侮れない!こんな面白い本があったなんて!!昭和19年発刊、作者・食満南北の洒脱な語り口と描かれる歌舞伎役者のなんと個性的なこと。特に十一代目仁左衛門と初代雁治郎の対照的な人物像が実に生き生きしていて面白い。ほんとにウェッジ文庫に感謝します。解説にあった「ライブラリィ・エンジェル」というくだりに納得。2009/09/21

ぶうたん

1
芝居にも歌舞伎にも興味がないのだが、ウェッジ文庫の復刊シリーズの一冊ということで読んでみた。知らないことばかりなので面白くないこともないのだけれど、いかんせん読み手の知識が不足しているので十分に楽しめない恨みがある。戦争末期に出版された本だが、中に憂いている文章があったのが印象に残った。2015/01/25

門賀美央子

1
明治大正期に座付作者として活躍した食満南北のエッセイ集。当時の歌舞伎界隈をめぐるエピソードの数々は芝居好きにはたまらない。ものの百年ほど前の話だから、門閥の話題などは今に直結する。今話題の団十郎界隈の話もありますよ(笑)。まあ、九代目と当代は直系ではありませんが。2011/01/19

shellgai

1
面白かった!「団十郎が実なら菊五郎は花だ。仁左衛門が謙信なら鴈治郎は信玄だ。」というオビにひかれて買いました。十一代目仁左衛門、初代鴈治郎などのエピソードを読むと昔の歌舞伎の世界がいきいきと目の前に見えるようです。2010/09/05

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