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内容説明
南北ベトナム統一をなしとげた、「ホーチミン作戦」とは何だったのか。「革命戦士」と結婚した元日本兵、そして、ボートピープルの画家との再会。戦火のベトナムに派遣された元特派員が明かす、「知られざるベトナム戦争」のメモワール。
目次
第1部 目撃したサイゴンの革命(ホーチミン作戦;ベトナム共和国の弔鐘;サイゴン陥落;新生への苦闘;革命始動、「再教育キャンプ」;サイゴン市民の抵抗;ホーチミン革命;ベトナム社会主義共和国とホーチミン思想)
第2部 歴史に翻弄された人たち(ボートピープルの画家;元日本兵と民族解放)
著者等紹介
牧久[マキヒサシ]
1941年大分県生まれ。1964年早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。名古屋支社報道部次長、東京本社社会部次長を経て1989年東京・社会部長。その後人事局長、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て2005年テレビ大阪会長。2007年から日本経済新聞社顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
14
2009年刊行。ベトナム戦争は1975年、北ベトナム軍が南ベトナムの首都サイゴンに進攻して終結した。著者は当時の日本経済新聞サイゴン特派員。当時の新聞記事を引用しつつ、その後分かった事実を加えた。さらに、ボート・ピープルになった現地助手の人生をたどる。太平洋戦争後にベトナムに残った元日本兵についての記述も詳しい。2025/04/13
深窓
3
1975年の陥落前後の8か月を駐在記者としてサイゴンで過ごした新聞記者の回想録を中心にした本。第一部は、当時の回想となっており、当時の実際の新聞記事を交えながらも、他記者の回想録と大差ない。むしろ印象に残ったのは第二章。こちらは記者が契約していたベトナム人助手と、記者と交流があった元日本兵の東京銀行の現地行員について取り上げている。ベトナム戦争後に生活が一変したベトナム人助手と、妻がベトナム解放戦線の幹部だった元日本兵の数奇な人生が印象深かった。2021/06/05
TTK
1
結果的にみれば、テト攻勢の失敗による解放戦線の弱体化は、サイゴン解放後、抵抗もなく臨時革命政府と解放戦線を消滅させることに“貢献”したともいえるだろう。……米国市民の間では、政府とその政策に対する不信感が高まり、反戦運動が一段と盛り上がる。これをきっかけに、ベトナムからの撤退の動きが加速した。皮肉なことに歴史的にみれば、テト攻勢の失敗がハノイ労働党にとって大きなプラスになったとも言えるのである。p.3092024/10/31
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