内容説明
不透明感を増す安全保障、通商秩序を読み解く。ウクライナ、ガザの軍事衝突で露呈した国際的安全保障秩序の限界。国家安全を理由とした貿易規制措置の日常化、揺らぐWTO体制。今後の軍事、経済を巡る国際秩序の現状と方向性を、各分野を代表する専門家24名が解説する。
目次
1 現実化した安全保障リスク(その背景と影響)(ウクライナ(終わりなき西側諸国とロシアの陣取り合戦)
ガザ(混迷する中東―解のない対立拡大)
朝鮮半島(くすぶる不穏な緊張)(浮き彫りとなる―日米韓対中露朝)
台湾(“現状維持”と日本の役割)
先端技術―見えてきた見えない脅威)
2 グローバリズムの行方(拡大する国家の市場介入と失われる国際経済秩序)(揺れる米国―大統領選挙と不安定化する世界;国家安全に走る中国;経済安全保障―求められる多様な視点;巧みに生きる狭間の国々)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デンプシー
1
比較的短めの時間軸の中で直近の事象の解説を試みる論考が多かった。脈々と続く潮流を解説する中で、事象がどう流れを変えるのか/変えないのかについて考察するものを期待していただけに少し残念…。そもそも秩序が漂流しているから時間軸を長めに取れないというのはあるかもしれないが。防衛分野の安保と経済安保が別個に考えられているという指摘は興味深かったが、いまいち腹落ちしきれていないので、どこかの折でまた考えてみたい。また、恐らく第二次トランプ政権のこの3ヶ月弱でだいぶ、混迷度合いも増してきた中、改訂版にも期待したい。2025/03/30
Go Extreme
1
歴史の終わり→世界の流動化・分断化 ガザ地区の民間人犠牲増大 技術の進歩と人類の未来 現実化した安全保障リスクーその背景と影響: ウクライナ・西側諸国とロシアの陣取り合戦 ガザ・混迷する中東―解のない対立拡大 朝鮮半島・くすぶる不穏な緊張 台湾・“現状維持”と日本の役割 先端技術・見えてきた見えない脅威 グローバリズムの行方ー拡大する国家の市場介入と失われる国際経済秩序: 揺れる米国―大統領選挙と不安定化する世界 国家安全に走る中国 経済安全保障―求められる多様な視点 巧みに生きる狭間の国々:インド太平洋2024/09/18
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