内容説明
パラダイム転換がもたらす未知への取組み。経済産業審議官、経団連21世紀政策研究所事務局長、国際経済連携推進センター理事長による鼎談録を含め、産業界、官界、学界、NGOから有識者25人が語る“グローバリゼーションの行方”、“ニューノーマルの具体像”、“世界各国・地域のコロナへの向き合い方とその教訓”。
目次
第1章 グローバリゼーションの行方(グローバリズム終焉後の世界像―コロナが炙り出した「国家と社会」(袴田茂樹)
パンデミックが照らし出した風景(高橋和夫) ほか)
第2章 ニューノーマルとは何か(COVID‐19後の新デジタル経済における10の「ニューノーマル」(横澤誠)
コロナの先のグローバル化はどうあるべきか(戸堂康之) ほか)
第3章 コロナと向き合う世界(アメリカの混乱とポスト・コロナの世界(久保文明)
ポストコロナ危機と国際社会の脱中国の可能性(柯隆) ほか)
第4章 特別鼎談「ポスト・コロナの経済社会のあり方」(田中繁広×小島明×太田誠)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
7
財団法人国際経済連携推進センターという団体が、様々な研究者の「コロナ以降」の論文を編集したような本でした。 大学の教科書の様な作りで具体的な内容が伝わりにくい。 「Society 5.0」と「デジタル・トランスフォーメーション」を戦略として企業が取り組むことを提案しているようだが。 今から導入を検討しているようでは、国際的な競争には対抗できないんではないのでしょうか。 昨年読んだ冨山和彦の「コロナショック・サバイバル」のほうが読みやすく、具体的で分かりやすかった。2021/02/03
チバ
0
1年半前の本の為、その時の温度感との差にコロナのスピード感を改めて思い知る。様々な有識者の文章を一度に読みたいと思って手にとった本。個人的には戸堂教授の文章が一番腑に落ちた。コロナでモノの動きが止まる中、国内回帰なのではとうっすら思っていたので、グローバリゼージョンの重要性の知識を得ることが出来た。先進国が自国中心主義にならないかがコロナ後のポイントだと思った。その観点でこれからのニュースを見ていきたい。2022/01/16