出版社内容情報
『狂った裁判官』(幻冬舎新書)、『司法は腐り 人権滅ぶ』(講談社現代新書) 『裁判所が道徳を破壊する』(文春新書)と今年に入ってからもベストセラー連発の、話題の著者最新刊!
一般の人々にとって、裁判所は国家機関であり、公正なところであり、神聖視さえしているところでしょう。ところが判決文をよく読んでみると、何とこの裁判所自体が違法行為をしていることが分かってきます。最近まで、裁判官としてさまざまな裁判に携わっていた著者が、「小泉首相の靖国参拝訴訟」を例にとって、蛇足判決文による、裁判所の越権行為・違法行為を赤裸々に提示して見せます。本書は、わが国の裁判史上に一石を投じる貴重な一冊となるでしょう。
内容説明
法を犯す裁判所って本当にあるの?各地で起こされた「小泉首相靖国参拝訴訟」を実例として取り上げ、司法界の違法や不正を徹底的に暴いてみせる。
目次
第1章 訴訟全体の鳥瞰(小泉首相の参拝;参拝の政治的状況;訴訟派の理屈;全国訴訟一覧;本書の意義)
第2章 福岡地裁判決の誤り(本件をまず取り上げる理由;事件の顛末;蛇足判決理論登場;本件判決の検討;誤判の背景)
第3章 他の蛇足例
第4章 最高裁の判断
第5章 将来のための教訓(金額の常識に決め手あり;靖国参拝訴訟で司法に出る幕なし;ニセ憲法訴訟ってあるんだ;まだやれば不当訴訟だ;審理の無駄は血税の浪費;偏向裁判官を撲滅せよ;裁判慣行を疑え;蛇足判断は判例にあらず;裁判官訴追委員会は眠りをさませ;政治家に下駄は預けられた)
著者等紹介
井上薫[イノウエカオル]
昭和29年東京都に生まれる。昭和53年東京大学理学部化学科卒業。昭和55年東京大学理学系研究科化学専門課程修士課程修了。昭和58年司法試験合格。昭和59年司法修習生。昭和61年判事補任官。平成8年判事任官。平成18年判事退官。平成19年弁護士登録(東京弁護士会)。司法行政の裁判干渉に抵抗し裁判官の独立を守り抜いたことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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