マンガは動く―読者の想像力が今、マンガを動かしていく!

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784862870193
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

個性的な作品法則をもった数々のマンガが生まれ、コミック・シーン全体が動きだしている―。その活況を一手に納めようとサブカル評論の雄・阿部嘉昭が放った、初のマンガ単独・長篇評論集。2000年以降を代表する七人の作家に照準が定められた。阿部特有の脱領域的感性によって作品個々の可能性が広く開かれ、その眼差しによっては髪の毛一本、スクリーントーンひとつまでが愛情ぶかく再現されて作品体験も生き生きと「動きだす」。息の長い思考をつうじ「マンガの現在」を多元的に浮上させた、マンガファン待望の書。

目次

第1章 高野文子のマンガはなぜ速読ができないのか
第2章 暗さの膠着、バランスの異常―いがらしみきお『Sink』
第3章 アレゴリー(動き)とアラベスク(静態)の相剋―西岡兄妹について
第4章 寓意的に示された身体の規定不能性―安永知澄『やさしいからだ』
第5章 読者は顔の消去された人物に自らを代入する―魚喃キリコについて
第6章 微妙な身体変化へこそ希望が刻まれる―浅野いにお『ひかりのまち』
第7章 パズル組立てからリアルな気配が生じる―浅野いにお『虹ヶ原ホログラフ』
第8章 途轍もない「連鎖劇」―古谷実『シガテラ』

著者等紹介

阿部嘉昭[アベカショウ]
58年生まれ。94年、『北野武VSビートたけし』(筑摩書房)で評論家デビューを果たす。以後、脱領域的な評論活動を開始。現在、立教大学文学部特任教授(サブカル論)。近年はブログに文章や詩を旺盛に発表しており、ブログ本『僕はこんな日常や感情でできています』(晶文社)、詩集『昨日知った、あらゆる声で』(書肆山田)がまとめられた。多彩なコラボ―ションも推進、早稲田での教え子歌手・三村京子のアルバム『東京では少女歌手なんて』(星犬舎)では大々的な歌詞提供をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつも

0
この本の中で紹介されているマンガをいくつか読んだがかなり良かった。これらのマンガとセットにして読むと、より深いところでそのマンガの本質的な部分を咀嚼できると思う。2010/05/11

fuchsia

0
マンガは楽しくなきゃいかんさー2008/09/23

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