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内容説明
個性的な作品法則をもった数々のマンガが生まれ、コミック・シーン全体が動きだしている―。その活況を一手に納めようとサブカル評論の雄・阿部嘉昭が放った、初のマンガ単独・長篇評論集。2000年以降を代表する七人の作家に照準が定められた。阿部特有の脱領域的感性によって作品個々の可能性が広く開かれ、その眼差しによっては髪の毛一本、スクリーントーンひとつまでが愛情ぶかく再現されて作品体験も生き生きと「動きだす」。息の長い思考をつうじ「マンガの現在」を多元的に浮上させた、マンガファン待望の書。
目次
第1章 高野文子のマンガはなぜ速読ができないのか
第2章 暗さの膠着、バランスの異常―いがらしみきお『Sink』
第3章 アレゴリー(動き)とアラベスク(静態)の相剋―西岡兄妹について
第4章 寓意的に示された身体の規定不能性―安永知澄『やさしいからだ』
第5章 読者は顔の消去された人物に自らを代入する―魚喃キリコについて
第6章 微妙な身体変化へこそ希望が刻まれる―浅野いにお『ひかりのまち』
第7章 パズル組立てからリアルな気配が生じる―浅野いにお『虹ヶ原ホログラフ』
第8章 途轍もない「連鎖劇」―古谷実『シガテラ』
著者等紹介
阿部嘉昭[アベカショウ]
58年生まれ。94年、『北野武VSビートたけし』(筑摩書房)で評論家デビューを果たす。以後、脱領域的な評論活動を開始。現在、立教大学文学部特任教授(サブカル論)。近年はブログに文章や詩を旺盛に発表しており、ブログ本『僕はこんな日常や感情でできています』(晶文社)、詩集『昨日知った、あらゆる声で』(書肆山田)がまとめられた。多彩なコラボ―ションも推進、早稲田での教え子歌手・三村京子のアルバム『東京では少女歌手なんて』(星犬舎)では大々的な歌詞提供をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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