内容説明
著者は1985(昭和60)年に京都大学を定年退職した後、南山大学で教鞭を執るが、そこでテーマは自分で選び自由に語る教養科目の講義を要請された。京大では専門科目しか教えなかったので迷ったが、若い人たちに興味を与え、分かり易く語ることを熟慮して話されたのがこのシリーズである。哲学・倫理学の深い学識と膨大な知識に裏付けられた講義は、多くの学生を魅了した。学生ばかりか研究者も、学問と人生を知るために、今日でも読まれるべき名講義。
目次
序論―自分を知るとはいかなることか(私とは何者であるか;私に分からなくなる私;私の探求の課題である私)
第1部 A子の話(A子の話―ナルシスとナルシズムについて;ナルシスの話 ほか)
第2部 捨八の話(捨八の生い立ち;捨八の絶望 ほか)
第3部 愛の諸形態(愛と対象;愛と了解;愛と共感)
第4部 疎外の問題(疎外の問題;疎外の構造1―疎外される者の側から見られた ほか)
著者等紹介
山田晶[ヤマダアキラ]
大正11(1922)年生まれ。昭和19年京都帝国大学文学部哲学科卒業。昭和40年京都大学文学部助教授を経て教授となる。昭和60年京都大学を定年退職後、南山大学文学部教授、聖霊短期大学特任教授。平成10年に日本学士院会員。平成20(2008)年没
小浜善信[オバマヨシノブ]
昭和22(1947)年生まれ。昭和50年京都大学大学院文学研究科博士課程(西洋中世哲学史専攻)修了。神戸市外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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