内容説明
1945年8月15日以降、朝鮮は南北に分断された。50年の朝鮮戦争で米軍は北朝鮮に攻め入り、大量の内部文書を捕獲、文書は現在、米国国立公文書館に保存されている。編著は公文書館で調査を行い、同資料集の中から、当時の北朝鮮の実情を伝える代表的文書を選び、邦訳編集した。全体を四編に分け、1 共産党・諸組織、2 保安、3 土地改革、4 農業・糧政、として紹介・解説した。ソ連共産党支配下でのソ連軍政期の実態と共産党主体の北朝鮮臨時人民委員会の発足に伴う国内組織の活動など、独立から朝鮮戦争に至る北朝鮮の複雑な政治経済事情がこれら文書により明らかになる貴重な資料群である。
目次
第1編 共産党・諸組織(綱領 朝鮮共産党鎭南浦市委員会;北朝鮮臨時人民委員会の当面任務 朝鮮共産党平安南道委員会 ほか)
第2編 保安(事業報告書 平安北道人民委員会司法部;松林郡人民裁判所及び人民検察所管内状況報告 ほか)
第3編 土地改革([土地改革に関する要請]北朝鮮農民聯盟;北朝鮮人民委員会土地改革に対する解釈(草稿)朝鮮共産党北朝鮮分局宣伝部 ほか)
第4編 農業・糧政(肥料配[割]当の件 瑞和面農民委員長;春季播種準備に対する決定書 北朝鮮臨時人民委員会 ほか)
著者等紹介
木村光彦[キムラミツヒコ]
青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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