内容説明
著者ジョルジュ・デュビィ(1919‐96)はコレージュ・ド・フランス教授やフランス・アカデミー会員を歴任したフランスを代表する歴史家。農村社会経済史の研究から出発し、紀元千年紀問題に見られる世界が終わる不安や希望の広がりを考察する。さらに教会建築など芸術社会史研究の後、新たに家族史・女性史を開拓した。これら一連の研究は紀元1000年を規準にその前後のフランス社会の変貌を多角的な視点で一貫して分析した作品群を生み出した。
目次
1 啓示(最初の言明;カンブレのゲラルドゥスと平和;ランのアダルベロと王権の使命;システム)
2 生成(階層制;調和;序列;機能 祈ることと戦うこと;三元性;天上のモデル)
3 状況(政治危機;競合システム;封建革命)
4 消失(修道士の時代;フルーリ;クリュニー;新時代;修道制の最後の輝き;学院の中で;君主に仕える)
5 再来(本当の出発;騎士層;パリの抵抗;封建制の矛盾;採用;エピローグ)
著者等紹介
デュビィ,ジョルジュ[デュビィ,ジョルジュ] [Duby,Georges]
1919年パリ生‐1996年パリ没。中世史家、コレージュ・ド・フランス教授(1970‐91)、フランス・アカデミー会員(1987‐96)
金尾健美[カナオタケミ]
1954年、東京生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業、1982年同経済学部卒業、1992年パリ第4大学歴史学博士取得。歴史学博士。元川村学園女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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