知泉学術叢書<br> 哲学的人間学

個数:

知泉学術叢書
哲学的人間学

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B40判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862853387
  • NDC分類 114
  • Cコード C3310

内容説明

生の哲学者ディルタイの解釈学的方法を活用し、古代からルネサンス近代にいたる人間学の歴史を、原典を踏まえながら考察した名著の待望の翻訳である。哲学的人間学の主題とは「あなた自身を知りなさい」という自己省察である。それは繰り返し問われる人間の意味と意義、多様な生と生活への新たな認識の試みである。この認識問題は、人びとが問題を生活から立てるか、認識から立てるかにより二種類の意味をもつ。人間が生活世界に留まり、体験や経験を踏まえながら、生活を見渡し整理して、生活概念を確立する。そこには人間の生に対する典型的な態度が表明される。他方、哲学や芸術、宗教の世界では、外面的特徴が示され、広大な領域が拓かれている。哲学は「わたしは生きている」ではなく「わたしは考える」を出発点として生命と距離をとり、わたしは誰であるのか、何であるのかを、生命の外部から解明する。宗教は人間にその使命を告知し、生命を超越の場へと連れ出す。人間学の理想は、自己認識、自己体験、自己の叙述、自己表現を統合し、生の表現の全範囲を包括することである。人間学への関心が限られているわが国で、今日ほど人間と人文学を結ぶ本書が必要とされる時代はないだろう。

目次

序論
プラトン
アリストテレス
ローマ‐ギリシア的生の哲学
プロティノス
アウグスティヌス
近代の人間学の基礎
神話的人間―魂と世界
宗教的人間
人文主義的な人間
近代における人間学的な見方のさらなる形成に向けた展望

著者等紹介

金子晴勇[カネコハルオ]
1932年静岡県に生まれる。昭和37年京都大学大学院博士課程修了。聖学院大学総合研究所名誉教授、岡山大学名誉教授、文学博士(京都大学)

菱刈晃夫[ヒシカリテルオ]
1967年福井県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。国士舘大学文学部教授。京都大学博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品