内容説明
オットー1世(フランク国王、皇帝)の名代として968年にコンスタンティノープルに派遣された外交使節クレモナ司教リウトプランドによる貴重な記録である。ヨーロッパ世界最大の都市で出会った宮廷人たちやそこで見聞した儀式などについての生き生きとした記述は、10世紀のビザンツ世界とヨーロッパの国際関係を知るうえでも第一級の史料である。
目次
『コンスタンティノープル使節記』(本文と訳註)
付論1 『使節記』の目的と齟齬―中世キリスト教世界における「ローマ皇帝」問題
付論2 『使節記』における「ローマ」言説―中世キリスト教世界と「ローマ」理念
著者等紹介
大月康弘[オオツキヤスヒロ]
1962年栃木県足利市生まれ。1985年一橋大学経済学部卒、1990年同大学院経済学研究科修了、2015年博士(経済学)。成城大学経済学部講師、助教授、一橋大学経済学部助教授を経て、現在、一橋大学大学院経済学研究科教授・附属図書館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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