内容説明
16世紀と17世紀のヨーロッパで、もっとも愛読されたエラスムスの著作。エラスムスは若い人にラテン語を教えるに当たり、教師と生徒との対話形式による新しい教授法を開発した。そのために様々な主題を選び『日常会話文例集』(1518年)という実用的な手引きが刊行された。それは好評を博し、その後、多くの新たな対話が加えられ、書名も『対話集』(1526年)となった。本書では恋愛・結婚・旅行・宗教・政治など、社会生活の様々な面が扱われ、登場人物も多種多彩。豊かな人間洞察によりキリスト教的人文主義者の精神を見事に表現し、真の教養とは何かを示す待望の書。
目次
初対面の挨拶
何かを始める人のために
兵士の懴悔
敬虔な午餐会
ロイヒリンの神格化
結婚生活
兵士とカルトゥジオ会修道士
青年と娼婦
老人の会話
修道院長と教養ある女性
抜け目のない馬商人
物語が豊富な食事会
魚料理
事物と名称
お恥ずかしい騎士
朝の時間
酒の入らない饗宴
名声を熱望する人
エピクロス派
著者等紹介
金子晴勇[カネコハルオ]
昭和7年静岡県に生まれる。昭和37年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。聖学院大学総合研究所名誉教授、岡山大学名誉教授、文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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