内容説明
いつの時代も人々は神を信じてきたし、今日でも多くの人がそうである。人々の神の描き方や関わり方は多様で、時に意見の不一致だけでなく紛争や戦争を引き起こした。著者は「神とは誰か、あるいは何なのか?」を問う。アブラハムの宗教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教とインドの宗教の考察をとおして、異なる神の性格と描写が確立された過程を述べ、さらに神の性格づけがその初期から発展し、変容した過程を明らかにする。公平で中立的な態度で神を分かり易く説明した本書は、神に憧れると同時に疑問を持つ読者にとって必読書となろう。
目次
第1章 神は存在するか?
第2章 なぜ神を信じるのか?
第3章 アブラハムの宗教―ユダヤ教の神理解
第4章 アブラハムの宗教―キリスト教の神理解
第5章 アブラハムの宗教―イスラム教の神理解
第6章 インドの宗教
第7章 神を知る
著者等紹介
中川正生[ナカガワマサオ]
1940年長崎県生まれ。法政大学文学部卒、1972年同大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程を単位取得退学。TBSブリタニカを定年退職後翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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