デカルトと哲学書簡

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デカルトと哲学書簡

  • 山田 弘明【著】
  • 価格 ¥5,500(本体¥5,000)
  • 知泉書館(2018/07発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784862852779
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C3010

出版社内容情報

17世紀のヨーロッパにおいて,書簡は公開を前提としたものも多く,学問にとって重要な情報・意見交換のツールであった。デカルトも当時の多くの学者たちと往復書簡を交わしており,737通が残されている。そこでのやり取りを通してデカルトは自らの思想を練り,著作を残していった。彼にとって書簡は,思索の場であり,まさに「知性の実験室」であった。
第?部「デカルトの生活と思想」では,膨大な全書簡の中から特に印象的な文言を年代順に取り上げ,デカルトの生涯と思索を辿る。
第?部「精神と身体」では,デカルト哲学の中でも重大な課題である心身問題に焦点を絞り考察。西田哲学との比較や,デカルトが精神と身体との区別をどう考えたのかをエリザベトなどとの書簡から読解する。
第?部「論争のさなかで」では,レギウス,アルノー,モアとデカルトの往復書簡での論争を検討する。デカルト自身の立場の特異性や同時代の論争相手がデカルト哲学を受容した実態が浮かび上がる。
本書は,書簡をも含めたテキスト読解による今後のデカルト研究の基礎資料となるだろう。

凡例
はじめに
  第 I 部 デカルトの生活と思想
第一章 誕生1596年?『方法序説』前後1638年
  1 空咳と青白い顔
  2 送金
  3 斜視の少女
  4 真面目な研究へ
  5 自分で相続したもの  (以下,19まで)
第二章 『省察』準備期1639年?『哲学原理』1644年
  20 空虚の否定
  21 真理
  22 松果腺
  23 数学の歴史と数学の知
  24 『省察』の回覧  (以下,47まで)
第三章 『情念論』準備期1645年?客死1650年
  48 農民への恩赦
  49 尊敬する人々との交際
  50 振動中心の決定
  51 原理の二義
  52 『君主論』  (以下,74まで)
  第 II 部 精神と身体
第四章 心身合一の世界――デカルト哲学と西田幾多郎
 第1節 デカルトと心身合一
 第2節 西田幾多郎と心身合一
 第3節 西田=デカルト仮想論争
第五章 心身の相互関係――エリザベト書簡と『情念論』
 第1節 テキスト一覧
 第2節 テキスト間の解釈
 第3節 生の経験
 第4節 精神と小さな腺
 第5節 結論
第六章 精神と身体との区別
 はじめに
 第1節 テキスト的吟味
 第2節 思考の停止は存在の停止か
 第3節 私とは実体であるか
 第4節 私の本質は思考のみか
 第5節 精神は身体から完全に区別されるか
 第6節 精神は身体なしにあるか
 おわりに
第七章 人間精神と動物-機械論
 第1節 人間と機械
 第2節 人間と動物
 第3節 まとめ
  第 III 部 論争のさなかで
第八章 ヘンリクス・レギウス
 第1節 レギウスとデカルト
 第2節 認識の諸問題
 第3節 精神と身体
 第4節 結論
第九章 アントワーヌ・アルノー
 第1節 アルノーとデカルト
 第2節 精神はつねに思考するか
 第3節 精神がなぜ物体(身体)を動かすか
 第4節 神は矛盾をなしうるか
第十章 ヘンリー・モア
 第1節 モアとデカルト
 第2節 延長の定義
 第3節 動物に思考はあるか
 第4節 心身の相互関係
あとがき
索引

山田弘明[ヤマダヒロアキ]
著・文・その他

内容説明

17世紀のヨーロッパにおいて、書簡は公開を前提としたものも多く、学問にとって重要な情報・意見交換のツールであった。デカルトも当時の多くの学者たちと往復書簡を交わしており、737通が残されている。そこでのやり取りを通してデカルトは自らの思想を練り、著作を残していった。彼にとって書簡は、思索の場であり、まさに「知性の実験室」であった。第1部「デカルトの生活と思想」では、膨大な全書簡の中から特に印象的な文言を年代順に取り上げ、デカルトの生涯と思索を辿る。第2部「精神と身体」では、デカルト哲学の中でも重大な課題である心身問題に焦点を絞り考察。西田哲学との比較や、デカルトが精神と身体との区別をどう考えたのかをエリザベトなどとの書簡から読解する。第3部「論争のさなかで」では、レギウス、アルノー、モアとデカルトの往復書簡での論争を検討する。デカルト自身の立場の特異性や同時代の論争相手がデカルト哲学を受容した実態が浮かび上がる。本書は、書簡をも含めたテキスト読解による今後のデカルト研究の基礎資料となるだろう。

目次

第1部 デカルトの生活と思想(誕生1596年~『方法序説』前後1638年;『省察』準備期1639年~『哲学原理』1644年;『情念論』準備期1645年~客死1650年)
第2部 精神と身体(心身合一の世界―デカルト哲学と西田幾多郎;心身の相互関係―エリザベト書簡と『情念論』;精神と身体との区別 ほか)
第3部 論争のさなかで(ヘンリクス・レギウス;アントワーヌ・アルノー;ヘンリー・モア)

著者等紹介

山田弘明[ヤマダヒロアキ]
1945年中国・長春市生まれ。京都大学文学研究科博士課程を修了。博士(文学)。現在、名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さえきかずひこ

10
本書はデカルトが残した書簡資料に基づいた論考であり、大きく三部に分かれて構成されている。第1部は書簡を参照した評伝的内容だ。第2部は書簡を参照した心身二元論についての考察であり、デカルトとドイツ公女エリザベトとの真摯なやりとりに的が絞られている。第3部はデカルトと同時代のレギウス、アルノー、モアとの書簡による論争を見ることによって、デカルト哲学が17世紀の欧州でいかに批判的に受容されたかを示している。3部については、著者の該博な知識に裏打ちされた込み入った内容で一般には難解とされるだろうが良書。2019/03/22

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