北欧商業史の研究―世界経済の形成とハンザ商業

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北欧商業史の研究―世界経済の形成とハンザ商業

  • 谷澤 毅【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784862851208
  • NDC分類 672.34
  • Cコード C3033

出版社内容情報

本書は14世紀から17世紀に至る北方ヨーロッパで繰り広げられた広域的な商業について,リューベックを中心にドイツのハンザ都市の商業活動を通して考察する。近世の世界経済の形成に伴いヨーロッパ経済が大きく変質する中で,ハンザ・北欧商業圏の都市がいかに活動し,それがハンザの盛衰とどう関わったか。通商路の広がりに注目,取引先や流通する商品,取引の頻度など多面的に解明する。
初めにハンザ商業の動脈であったリューベックを経由したバルト海・北海間商業の構造を解明する。次に近世「ヨーロッパ世界経済」の影響を受けたハンザ都市の変化を念頭に置き,ハンザの伝統に立脚したリューベックと他のハンザ都市であるダンツィヒ,ケルン,ハンブルクとの商業基盤が異質であることを明らかにする。最後にオランダのバルト海進出により,リューベックはヨーロッパ規模の通商拠点としての重要性は失っていくが,デンマークとの密接な商業関係を展開し,ハンザの衰退期にバルト海南西海域を中心に近隣地域と取引を拡大していった事情を考察する。
世界経済の形成を踏まえながら長期的,広域的な観点からハンザ商業とその変質を扱った世界的にも初めての本格的な業績である。

地図 ハンザ・北欧商業圏

序論
問題意識と研究動向,本書の構成/史料について―ポンド税台帳

第?部 バルト海・北海間商業におけるリューベック

第1章 ハンザ盛期におけるバルト海・北海間の内陸商業―リューベック・オルデスロー間商業の記録から
はじめに/内陸路によるバルト海・北海間の連絡/内陸路によるバルト海・北海間商業―リューベック・オルデスロー間の商品流通を手がかりとして/輸送―トラーフェ川の水運/小括
第2章 ハンザ後期におけるバルト海・北海間の内陸商業―リューベック・ハンブルク間商業の記録から
はじめに/本章で依拠する史料について/リューベック・ハンブルク間の経路/リューベック・ハンブルク間の商品流通/小括
第3章 リューベックにおけるロシア・リーフラント産品の取引
はじめに/リューベックの対ロシア・リーフラント商業/ロシア・リーフラント産品流通の背景―蜜?の場合/リューベックにおけるロシア・リーフラント産品の流通/小括―第3章のまとめと第?部への展望

第?部 世界経済形成期のハンザ商業―国際商業のなかのハンザ都市

第4章 ハンザ転換期におけるバルト海情勢と商業―ハンザ・オランダ・デンマーク
はじめに/ハンザ・オランダ関係の変化/オランダのバルト海進出とハンザの対応/ハンザ・オランダ・デンマーク/小括―ハンザ都市間の利害対立
第5章 バルト海・北海間商業におけるリューベックとダンツィヒ
はじめに/ダンツィヒの海上商業/リューベックの海上商業/リューベックとダンツィヒの商品取引/小括―ハンザの衰退について
補論 スウェーデン産銅の流通とリューベック
はじめに/ヨーロッパ経済のなかのスウェーデン産銅/スウェーデン産銅とリューベック
第6章 ケルンの通商動脈とバルト海商業
はじめに/ケルンの取引網/ケルン商人の北ドイツ・バルト海商業/交易路―ケルンの通商網のなかのリューベック・バルト海/小括
補論 ケルンの対イングランド商業―ハンザ除名の経済史的背景
はじめに/ケルンとイングランド/ハンザ内におけるケルンの孤立―ハンザからの除名/小括
第7章 ハンブルクの商業発展と大陸内商業
はじめに/ハンブルクの商業発展―ハンザ時代からの概観/大航海時代の到来とハンブルクの商業/ハンブルクと大陸内諸地域との商業関係/小括―第7章のまとめと第?部への展望

第?部 ハンザ後期リューベックのバルト海内商業

第8章 スコーネ(ショーネン)を中心としたデンマークとの商業―15世紀末のポンド税台帳の記録から
はじめに/商品/商人/船長・船舶/小括
補論 リューベックの対メクレンブルク・ポメルン商業
はじめに/取引相手都市の確認―史料的制約との関連で/商品/商人/船長・船舶/小括
第9章 ドイツ北部・デンマーク間の商業関係―バルト海南西海域を舞台として
はじめに/近世リューベックのバルト海商業/ドイツ北部の対デンマーク商業/デンマークの対ドイツ商業/小括
結び

谷澤毅[タニザワタケシ]
著・文・その他

内容説明

本書は14世紀から17世紀に至る北方ヨーロッパで繰り広げられた広域的な商業について、リューベックを中心にドイツのハンザ都市の商業活動を通して考察する。近世の世界経済の形成に伴いヨーロッパ経済が大きく変質する中で、ハンザ・北欧商業圏の都市がいかに活動し、それがハンザの盛衰とどう関わったか。通商路の広がりに注目、取引先や流通する商品、取引の頻度など多面的に解明する。はじめにハンザ商業の動脈であったリューベックを経由したバルト海・北海間商業の構造を解明する。次に近世「ヨーロッパ世界経済」の影響を受けたハンザ都市の変化を念頭に置き、ハンザの伝統に立脚したリューベックと他のハンザ都市であるダンツィヒ、ケルン、ハンブルクとの商業基盤が異質であることを明らかにする。最後にオランダのバルト海進出により、リューベックはヨーロッパ規模の通商拠点としての重要性は失っていくが、デンマークとの密接な商業関係を展開し、ハンザの衰退期にバルト海南西海域を中心に近隣地域と取引を拡大していった事情を考察する。

目次

第1部 バルト海・北海間商業におけるリューベック(ハンザ盛期におけるバルト海・北海間の内陸商業―リューベック・オルデスロー間商業の記録から;ハンザ後期におけるバルト海・北海間の内陸商業―リューベック・ハンブルク間商業の記録から;リューベックにおけるロシア・リーフラント産品の取引)
第2部 世界経済形成期のハンザ商業―国際商業のなかのハンザ都市(ハンザ転換期におけるバルト海情勢と商業―ハンザ・オランダ・デンマーク;バルト海・北海間商業におけるリューベックとダンツィヒ;スウェーデン産銅の流通とリューベック ほか)
第3部 ハンザ後期リューベックのバルト海内商業(スコーネ(ショーネン)を中心としたデンマークとの商業―15世紀末のポンド税台帳の記録から
リューベックの対メクレンブルク・ポメルン商業
ドイツ北部・デンマーク間の商業関係―バルト海南西海域を舞台として)

著者等紹介

谷澤毅[タニザワタケシ]
1962年生まれ。1984年上智大学経済学部卒業。1997年早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1993‐94年早稲田大学交換留学生としてドイツ・ボン大学に留学。現在長崎県立大学教授。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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