王国・教会・帝国―カール大帝期の王権と国家

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王国・教会・帝国―カール大帝期の王権と国家

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  • サイズ A5判/ページ数 512p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784862850874
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C3022

出版社内容情報

西ローマ帝国の崩壊後,ローマ教皇座はビザンツの統治下にあり,ヨーロッパに普遍的な政治権力は存在しなかった。この状況は8世紀から9世紀にかけ,とりわけ800年のカール大帝の戴冠を頂点として大きく変貌した。カールは皇帝権の再興とキリスト教化へ,ローマ教皇はビザンツと決別してローマ・カトリック世界の確立へと踏み出し,教皇権と皇帝権を中軸にした西欧中世世界が次第に姿を現わすに至った。
フランク王国,ローマ教皇座,ビザンツ帝国の三者の関係の推移を検討すると同時に,フランク王国内の変化を勅令や書簡の分析を通して解明する。宮廷聖職者や俗人貴族により構成されるフランク宮廷は,人々にキリスト教徒としての共同意識を与え,王国内の多様な法・習慣・言語の差異を克服しつつ,宣誓を通して王国の構成員を服属させ,さらにはカロリング・ルネサンスによる文字文化の浸透を背景に,勅令をもって支配者の意志を徹底させて,統治の実現を図った。
著者はこれらの展開を通してカールの戴冠が何をもたらし,国家と教会の関係,王国と帝国との関係はどうあったのかを明らかにし,中世ヨーロッパ形成の真実に迫る。長く基本文献として迎えられよう。

序 章

 第?部 出発点――新しい王朝

第1章 伝統と変容

第2章 新しい王朝と教皇座

 第?部 カール大帝期の王権と国家

第3章 イタリアへ――780年代までのフランク・ランゴバルト・ローマ教皇座

第4章 統治の技法――治世初期のカールの勅令

第5章 教化と宣誓――統合の試み

第6章 アルクインと新しい政治思想

第7章 聖戦の思想

第8章 ビザンツとの対抗意識の醸成

第9章 皇帝戴冠への道

第10章 皇帝戴冠の波紋

第11章 改革の試み――第二の転換点

第12章 「ダビデ」と「皇帝」のあいだ

第13章 『王国分割令』(806年)と二帝問題

第14章 「王国」「教会」「帝国」

結 論

付録1?4/文献表/付図/地図/カロリング家の系図

あとがき(小倉欣一)

五十嵐修[イガラシオサム]
著・文・その他

内容説明

カールの戴冠が何をもたらし、国家と教会の関係、王国と帝国との関係はどうあったのかを明らかにし、中世ヨーロッパ形成の真実に迫る。

目次

第1部 出発点―新しい王朝(伝統と変容;新しい王朝と教皇座)
第2部 カール大帝期の王権と国家(イタリアへ―780年代までのフランク・ランゴバルト・ローマ教皇座;統治の技法―治世初期のカールの勅令;教化と宣誓―統合の試み;アルクインと新しい政治思想;聖戦の思想;ビザンツとの対抗意識の醸成;皇帝戴冠への道;皇帝戴冠の波紋;改革の試み―第二の転換点;「ダビデ」と「皇帝」のあいだ;『王国分割令』(806年)と二帝問題
「王国」「教会」「帝国」
結論)

著者等紹介

五十嵐修[イガラシオサム]
1957年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。東洋英和女学院大学国際社会学部教授。2009年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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鏡裕之

2
世界史を学んだ者は、フランク王カールがレオ3世により戴冠されて皇帝になった史実は知っている。本書を読むと、カールがいかにキリスト教を礎とした国づくりを考えていたのか、それがどんなふうに教皇との関係変化を起こしたのか、どんな思惑でレオ3世が戴冠を働きかけ、戴冠したのか、戴冠によってフランク王国にどんな変化が生じたのかがつぶさにわかる。専門レベルを扱っているのに、非常に読みやすく、面白い。著者が亡くなっていたと知って、心の底から残念に思った。今年一番の歴史関係の専門書だった。2017/10/21

ぎがす

1
卒論用。カール大帝を始めるならこの本は有用。カールの登場前から死去後まで膨大な先行研究を丁寧に追い、分かりやすい文章で説明してくれる。自分としても参考になる部分が多く、巻末資料(地図や家図・美術資料)もどんどん引用していきたいと思ったほど。家系図みてたら5人の妻との間に18人の子ども作ってるなんてことも分かって驚かされることも多いですよ。2013/07/03

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