内容説明
ローゼンツヴァイク(1886‐1929)は主著『救済の星』を残し志半ばにして逝ったが、レヴィナスやレオ・シュトラウスをはじめハイデガー、ブーバー、ベンヤミンなどに多大な影響を与えてきた。しかしわが国では彼についての本格的な研究がなく、本書はその全体像を初めて紹介する画期的な業績である。
目次
フランツ・ローゼンツヴァイク研究の意義と課題
第1部 古い思考から新しい思考へ―『救済の星』への道(若きローゼンツヴァイクと信仰の問題―ヘーゲル、キリスト教、ユダヤ教;新しい思考の出発点―ローゼンツヴァイクの思想における基礎構造)
第2部 孤立と関係―『救済の星』第一部、第二部を中心に(永続的なものの探求―神、世界、人間;時間性を開示させる三つの出来事―創造、啓示、救済)
第3部 神と二つの永遠なる形象―『救済の星』第三部を中心に(永遠性が到来する共同体―ユダヤ教とキリスト教;時間と永遠の相の下で―ローゼンツヴァイクにおける神と真理の問題)
生のなかへ
著者等紹介
佐藤貴史[サトウタカシ]
1976年生まれ。2006年3月、聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了。博士(学術)思想史・宗教学専攻。聖学院大学総合研究所特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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