近世初期の検地と農民

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  • サイズ A5判/ページ数 329,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862850720
  • NDC分類 611.22
  • Cコード C3021

内容説明

一世紀以上に亙る戦国の混乱をへて姿を現した「近世」とは、兵農分離、外交・貿易権、貨幣鋳造権の独占など、幕府が強力な集権力により全国統治を実現した社会であった。その基礎を支えたのがいわゆる「石高制」である。本書はその制度を実現する手段であった検地の実態とそれが近世領主制確立のために担った役割を明らかにする。100冊に及ぶ紀伊国慶長検地帳の分析を通して、年貢をかける土地調査だけではなく賦役負担をする農民数も調査されていたことを発見、近世の家数・人数改めの起源であることを解明して検地の歴史的意義を明らかにする。

目次

序章 検地と近世社会の形成
第1章 近世領主制確立期における浅野氏
第2章 近世初期の検地と本百姓身分の形成
第3章 近世初期検地の性格と背景
第4章 検地帳登録人をめぐって
第5章 紀州慶長検地および検地帳の研究
第6章 紀州北山地方の検地と一揆
第7章 領主の検地帳と村の検地帳
第8章 近世初期の家数人数改と役家について

著者等紹介

速水融[ハヤミアキラ]
1929年東京府下に生まれる。1950年慶應義塾大学経済学部卒業、常民文化研究所研究員を経て1953年慶應義塾大学経済学部助手、同学助教授、教授を歴任。この間1942年経済学博士。1989年国際日本文化研究センター教授。1955年麗澤大学教授。2005年定年退職。日本学士院会員、フランス人文・社会科学アカデミー客員、文化功労者、文化勲章受章(2009年)。社会経済史・歴史人口学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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