内容説明
本書は、内容的に群を抜く鄭至道「諭俗編」とその続編である彭仲剛「諭俗続編」の二編を応俊が編纂するとともに豊富な史実を盛り込んで上梓された。内容は経書や史書から諭俗に関わる理想的な姿や理念像と模範的事例を選び、さらに是正すべき問題状況を指摘して、地方官が直面する当時の郷村社会の実態を見事に伝えている。詳細な訳註と明解な訳文により初めて本格的に紹介される貴重な資料である。
目次
巻上(父母に孝行を尽くせ(「孝父母」)
兄弟とは仲良く(「友兄弟」)
子孫には教育が必要(「教子孫」)
一族とは仲良く(「睦宗族」) ほか)
巻下(真心の大切さ(「崇忠信」)
慎ましい生活を心掛けよ(「尚倹素」)
怒りまかせの争いはやめよ(「戒忿争」)
家庭と財産に注意せよ(「謹戸田」) ほか)
著者等紹介
小林義廣[コバヤシヨシヒロ]
1950年、岩手県に誕生。1980年、名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻課程東洋史博士後期課程満期退学。現在、東海大学文学部教授。博士(歴史学/名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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