内容説明
逍遙中野重太郎は帝国大学文科大学漢学科の第一回生として卒業、引き続き研究科へ進んで四か月余り、明治27年(1894年)に28歳で早逝した。その漢詩文は文学界の知るところではなかったが、没後友人たちの手による『逍遙遺稿』正外二篇が刊行され、その後岩波文庫に収録された。著者は逍遙と係わった人々や作品の背景にある中国古典世界を広く渉猟し、逍遙作品の独自性を明らかにしつつ、その人と作品に新たな光を投じた。
目次
才子佳人小説との関わりをめぐって
秋怨十絶其七について
故郷の恋人のこと
狂残痴詩其六について
鶴鳴いて月の都を思ふかな―子規と逍遙
張船山のこと―逍遙・子規・鉄幹における船山受容
高橋白山・月山父子のこと
落合東郭のこと
シルレルとショオペンハウエルのこと
張滋〓(ほう)について
香〓(れん)体の影響について
著者等紹介
二宮俊博[ニノミヤトシヒロ]
1953年、愛媛県北宇和郡広見町(現、鬼北町)生まれ。大阪市立大学文学部中文卒、九州大学大学院博士課程中退。椙山女学園大学短期大学部講師、同助教授を経て、椙山女学園大学文化情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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